Q&Aのコーナー第四十一回「スピリチュアルな仕事で高額を得るのはありですか?」
Q.
スピリチュアルの仕事をしている方々が、スピで高額のお金を取っていることにどう思われますか? これはおかしい、と思うことがときどきありますが、筆者さんはどう思うでしょうか?
A. 別におかしくありません。気に入らないなら、構わなければいいだけです。
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この質問者の方も、思考の迷宮に入り込んだ方だなぁ、と思う。
私は、このQ&Aを書くに当たって、質問者さんがどんな方か知っておこうと思った。いただたコメントのハンドルネームからその方のブログにリンクできるようになっていたので、飛んでみた。
そしたら、やはりスピリチュアル系のブログをされていて、色んなセミナーやセッションについてもかなりの知識をお持ちの方だ、と分かった。
ただ、良く知ってはいるのだが、それが生きた『魂の知恵』になっていない。ズバリ言うと、頭でっかちである。せっかく知識として色々知っていても『腑に落とせていない』というやつである。
この方はあっさりと私に質問をしてきているが、この方がブログに書いていることは、結構すごい。
『答えを導き出すためのデータはめっちゃ持ってはるやん!』
ここまでお分かりなのに、なんで私なんかに聞くんだろう、と正直思った。
結局、無数のデータ(情報)の間に、リンクがないのだ。
ネットのホームページでも、ある箇所をクリックしたら関連する別のサイトに飛べたりしますよね。でも、リンクしていて飛べるはずのその先に、いくらクリックしてもエラーで飛べない時。とても不便を感じることになる。
スピリチュアルを学び続けても、知識だけは蓄積されても実感として?という人は、知識同士がリンクしていない。また、自身の魂ともリンクしていない。
ムキになって、ガツガツとスピリチュアルを学んでいる人に多いタイプ。
「自分には知識が足りない。理解が足りない」という無意識の劣等感が、貪欲な表面上の学びに駆り立てる。
自分は豊かですべてを持っている、というとこから出発していないので、努力すればするほど、皮肉なことにそこに注ぐエネルギーは縮小の方向に向かう。
と、質問者の方の分析はここまでにして——
じゃあ、実際にスピリチュアルのセミナーやセッションで高額のお金を取るのがどうなのか、という話に移ろう。まず、大前提として考えてみたいことがある。
●『金額が高い』って、そもそも何?
この方が、どういう思い(意識)でもってそう言っているのかが重要なのだ。
「それ、高いわぁ」と人が思う時。二つのパターンが考えられる。
①その対象に、価値を見出している場合。
その値段の高さに見合った価値が、その商品なりサービスなりにある、と認めている。だから、高くて買えない、と言う時には、それは値段だけの素晴らしい価値があるけれど、今の私には残念だけど買えないわ、というニュアンスになる。
②その対象に、価値を見出していない場合。
その値段の高さに見合った価値が、その商品なりサービスにない、と感じている。
だから、そんな高いお金を払うほどのものなの? もっと安いくらいがちょうどいいんじゃないの? という判断になる。本当の価値以上の不当な金額が課せられている、と感じている。
さて。
このふたつのうち、どちらがいいかという話ではない。
どちらも、アウト。(三次元ゲームのルールにのっとって。究極にはすべての価値は中立) なぜか。どちらも——
●弥栄(イヤサカ)の意識から出発していない。
……ということが、共通しているから。つまり、『私も栄え、あなたも栄える』という、共生共栄の豊穣の意識とは反対だから。
①の場合。
対象に関しては価値を認め、祝福している(プラス)が、自分の側を『自分にはそれを買うだけの豊かさがない』(マイナス)という状態。
②の場合。
これも、2パターンある。
自分はお金がないわけではないし、払おうと思えば払える(プラス )。しかし、その対象に価値を見いだせない。提示された金額を払ってまでそれを欲しいとは思わない (マイナス) 。
もうひとつは、自分にお金もないし(マイナス)、あったところでそんな法外に高いもんいらないや(マイナス)という思い。
整理してみよう。
●(プラス) (マイナス) の組み合わせ
(マイナス) (プラス) の組み合わせ
(マイナス) (マイナス) の組み合わせ
弥栄の意識は、 (プラス)(プラス)である。
自分が、豊かだという意識。そして外部の存在対象に対しても、価値判断をジャッジせず、相手も栄えたらいいね、という祝福を送ること。
ここには、相手が間違っているとか、おかしいというショボいエネルギーはない。
正しい、間違っているは関係ない。
なんて、ワクワクしない考え方! 魂の旅が進んだ人物、あるいは覚醒者には、弥栄の意識以外の発想は全然楽しくない。(楽しくはない、というだけで発想すること自体は可能)
もっと言っちゃいましょうか。
●外部に問題があって、自分は悪くなくて、だからそれを非難したくなる。
そんな認識からは卒業しましょう、ということ。
本書の一見さんに多いが、私の記事をひとつ読みかじっただけで、おかしいと攻撃してくる。まぁ私は、痛くもかゆくもない。(正直に言えば、ちょっとだけかゆい) だって——
「その問題の本当の原因者は、あなた自身なんですよ!」
あなたの意識が、私への見方を生んでいる。他人も、世界に起こる現象も、この宇宙も、あなたが自分の内面世界を映画のように、この世というスクリーンに映写して、見ているだけ。
だから、あなたの目から見て筆者が何か間違っていて、正してやりたくなる、というのは見事にエゴの仕掛けたトラップにかかっているのだ。
自分の意識の問題なのに、外の(他人の)問題だとして攻撃し、問題の矛先をすり替えることで自分を守っている。これでは、いつまでたっても成長しない。
その考え方の応用で。
外に「高い!」という現象を見る時。
それは、自分の外に見える何かが高すぎてけしからん、というのが究極の事実ではない、ということ。
『そのような現実を見ている私って……? ああ、私の中にまだ「ゆるせていない」 部分、開放されていない部分がある?
やっぱり、自分に対しても他に対してもジャッジしないで、みんな栄えますように! って思った方が楽しいよね。ワクワクするよね。
これからは、もっと豊かな自分、豊かな世界をイメージして、楽しもうっと!』
そんな風に整理していただけたら、三次元ゲームがずいぶん楽で楽しいものになる。
私はかつて、ある高額なセミナー に参加したことがある。
参加費は、33万円。
以前の私なら、「高い」と思ったことだろう。
しかし、私はこの時、「今33万出しちゃったら、今後の貯金が、支払いが……」 とかいう、ワクワクしない思考に構うのを放棄した。
33万を喜んで払って、さらに豊かさを循環させていく自分。
喜びの意識で出したお金は、必ず循環して返ってくる。
そして、自分がこれから受けようとしているセミナーの価値をも、認めて引き上げることになる。
最終的にはお金を払った私も、主催側も弥栄だよね~
そんな思いになった。
そのセミナーに出た結果、ほどなくして私は賢者テラを名乗り、自分より偉い先生に学び続けるのではなく、自ら立って世界に語るようになった。
(もちろん、因果を強調したいのではなく、単純な結果論を言っている)
やっぱり、喜びをもって豊かさを他に流すと、倍になって返ってくるんだなぁと実感した。
ゆえに、高額な参加費を取るセミナーを『相場より値段が高い』と見るのは、つまらない見方である。(話がそれないために、明かな詐欺のケースについては除外)
自分の提供するものがそれだけ豊かであり、受け手もそれを豊かさで受けられるという確信が、その値段を付けさせている。自分が「神意識」であるという、揺るぎない思いに裏付けられている。
だから(詐欺でないとして)その先生には『高い、と思われて申込みが少なかったらどうしよう』という恐れはないはず。たとえ生じても、すぐにそのブレを修正されるはず。
高額をつけるなら、先生がその程度のレベルは越えてないと値段に釣り合わない。
こう言ってしまえば身もふたもないが——
高いんだったら、ほっときなさい。
あなたが関わらなければ、それでいいのだ。
人は人、である。なのにどうしてもジャッジしたくなる、構って文句のひとつも言いたくなる、というのなら、それは高額を取る相手に問題があるのではなく、かえってあなたに問題があるのだ。
これは、付け加えだが——
スピリチュアルを説くことやヒーリングでお金を取る(商売にする)のは良くないことだ、続けているとろくなことにならない、という脅しのようなことを言うような人がいる。しかし、黙殺してよい。
言う人物は、それこそがその人物の縛りであり、宇宙を決めつけていると知るべきである。
すべては、あなたがどうしたいか。あなたが何に喜びとワクワクを感じるのか。
大事なのは、それだけ。
多くの人は、世に刷り込まれたお金の扱いを巡る面白くない固定概念に振り回されているように見える。
あと、最後にもう一言。
いくらが高額、というのは人によって基準が違う。
だから、いくらいくらという金額なら高額、という基準は意味がない。
(億万長者なら100万でもはした金、貧乏なら100円でも惜しい)
サイコパスや精神異常は別として、その値段をつけてあなたの意識がいわゆる「罪悪感」そこまででなくとも「ちょっと高いかったかな?」という意識がが少しでもあるかどうかが問題。
それがあるのに高額設定を押し通すと、いつかその人物にとって悪いことが起きる。高額設定をするなら意識上「堂々とできること。やましい思いがまったくないこと。自分の提供するものがその値段に見合うという絶対の自信があること」。
その条件を満たしているならば、高い料金をいただいても問題なし。
そうでないなら、自業自得でいつの日にか地獄を見ることになる。
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