Q&Aのコーナー第二十二回「付き合うのが嫌な友人にどう接したらいいですか?」

 Q.


 私の友人に、付き合うのが大変な友人がいます。

 自殺をほのめかし、次々に問題を起こしては落ち込み、「どうせ私なんて」と泣いては暴走します。

「相手も神様、信じて見守っていよう」と思いつつも、友人の悲痛な叫びに心が折れそうになります。どう接していけば、友人が幸せで楽しい気持ちで過ごせるのでしょうか。付き合い方、接し方、友人をどう心で捉えれば、共生共栄になるのでしょう?



 A. 波動が合わなければ、共に発展するのはムリです。



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



 この質問に答えるために、まず『波動』のお話をしないといけない。

 人は皆、それぞれ独特の波動をもっている。振動数、と言い換えてもいい。

 一般的に、覚醒者、あるいはそれに近く、高い精神性をもって活動している者、大きな喜びに生きている者は、波動が高いと言われる。

 逆に、利己的に生きる者、自己イメージが低い者、喜びではなく苦しみや悲しみ、恨みに意識をフォーカスしてしまう者は、波動が低い、と言われる。

 もちろん、このブログが以前から主張してきたように、すべての存在の価値は最高であり、中立であり、善悪はない。

 ただ、この三次元ゲームでいかに楽しむか、を話す必要があるため、高いだの低いだのあえて言わせていただく。

 さて、ここで大事な宇宙の法則をひとつ。



●すべての存在は、波動が似たものを引き寄せる。



 世間で言う「類は友を呼ぶ」という言葉がこれに近いかもしれない。

 ということは……

 あなたの今の人間関係の質、そして環境をよく見つめてみれば、自分が分かる。

 あなたは、すべてを自分で引き寄せている。

 ということは、質問者にとってのその友人もまた、しかり。

 質問者には、友人が「問題のある人物」と見えている。

 間違いなく、こうだ。



●問題のある友人がいる、のではなくその人の波動が、その人を創造した。



 創造した、という表現はちょっと上級者向けかもしれない。

 そう言われても実感の湧かない方のために言い換えると——



●あなたの波動が、その友人とある部分で一致し、引き寄せ合った。



 ……ということだ。

 もちろん、質問者の魂全体のことを言っていない。

 質問者は、トータル的にはとても波動の高い、本質的な人だろう。

 なぜなら、筆者のところを知ったから!(多少の冗談を含む)

 波動が合わないと、めぐり会えません。

 波動の違う人は、筆者の文章を何かのきっかけで読んでも——

『何、このヘンな内容! 書き方もなんかキツい~』

 そんで、スルー。



 まぁ、それはさて置き。

 質問者の方が全体として良い波動を放っていても、部分部分で過去のカルマや、人生ゲームの中で負った傷による負の感情を抱えていることがある。

 ……ってか、あって当たり前。ないんだったら、完璧だから三次元にはいれない。その負の部分が、自分を解放してほしくて、それに適した存在を引き寄せる。

 その場合は、自身の振動数とは違うものとも引き合うことがある。

 よって、人格者と思える人間にも、問題な人がまとわりついたりすることがある。

 高名なスピリチュアルの先生方でも、粘着気質の人や勘違いさんに絡まれることがあるのは、そのためだ。このケースだと、あなたの波動と関係なく起こる人生ゲーム上の『強制イベント』みたいなものになります。



 この世界に、誤った常識がひとつある。



●問題のある人物をどうにかするためには——

 問題のある人に対して全力で向き合わないといけない。

 誠心誠意、見捨てず付き合わなければいけない。



 これ、ウソですから。

 こんなもん間に受けてたら、あなた疲れますよ?

 いつまでたっても相手が変わらないから、

「ああ、この人が良くならないのは、私が力不足だからだ! 申し訳ない!」

 そんな的外れな自責感とともに、行き着く先はノイローゼ。

 こっちが疲れ果て、相手はピンピンして「問題を起こしている」という滑稽な状態に。では、新時代における常識に見合った方法とは?



●自分の波動を上げる。

 今ので足りないなら、意図的にもっと上げる。



 あなたの意識がフォーカスするものが、あなたの人生に大きな影響を与える。

 重要な部分を握るようになる。

 問題のある友人が現われたこと自体は、もう起こってしまったことなので原因を追究しても仕方がない。いるものは、いるのだ。

 でも、あなたが相手を問題として感情を大きく揺さぶられれば揺さぶられるほど、相手は調子に乗る。その調子に乗る、というのはたいがいの場合無意識にである。意識的だったら悪質だ。

 これは、宇宙の法則でそうなっている。

 フォーカスするものが、あなたの人生に大きな力を持つことになる。

 あなたが、友人の問題行動、奇行に意識をフォーカスし、一体どうしたらいいんだろう? と意識のかなりの部分を動員して悩む時。友人(あなたの生み出した幻想)は、飼い主にかまってもらえる! と確信した子犬のように、尻尾を振って喜んで、あなたにまとわりついてくる。



 はっきり言いましょう。



●友人に、あなたがしてあげられることは、何もありません!



 もちろん、他人は存在はします。

 でも、その他人の本当の姿は、本人だけが見ています。

 本人以外の存在は皆、その人をそれぞれの宇宙観で『見たいように見ている』のです。他人には他人の宇宙があり、それをあなたがどうにかできる、と考えるのはある意味傲慢です。

 過去の記事でも触れましたが、周囲はすべてあなたが映画監督として、スクリーンに映し出した映画なのです。現実と格闘しても、スクリーンにケンカを売っているのと同じで、ムダ骨です。

 だから、あなたにできることがあるとすれば、自分の意識のありようしかないのです。だから、波動を上げるのです。

 今の波動で十分ではないから、問題が起こるし、その問題があなたをとらえるのです。波動の似た者同士が引き合う、という法則を逆手に取るのです。

 つまり——


 

●こちらが波動を上げれば、相手も波動を上げない限り引き合わない。



 あなたが、今まで以上に喜びにフォーカスするとする。

 もっと、自分を喜ばせ、幸せにすることだけに意識を割くとする。

 そして、あなたの魂の波動(振動数)が高くなるとする。

 その時、あなたにはひとつのことが起こる。



●今まで問題だと思っていたことが、問題ではなくなる。



 これは、何も問題が魔法のように消えてなくなる、ということを意味しない。

 相手は相変わらず、存在する。問題らしきことも、依然としてある。

 でも、そのことがあなたの幸せ感を奪ったり、心の平安を揺るがしたりすることがなくなる。

 相手と接しても、それまでのように深刻さを引き出されることなく、淡々と対応可能だ。

 今までは、波動が合っていたから、相手の問題が深刻な事として受け止められていたのだ。

 でも、あなたの波動がより高い次元に上がった今、二つのうちのどちらかのことが起こる。



①あなたが波動を上げたのに、相手は以前のままなので、引き合わなくなる。



 筆者自身の例を挙げよう。

 私にも、自殺をほのめかし、自分なんて……と大変人に心配をかける人物がいた。

 いた、と過去形を使ったが、その人物は今でも存在する。

 私も過去においては、全力で助けてあげ、見捨てないことが大事だと考えていた。

 でも、何年たっても何度助けても、相手は変わらない。

 いい加減、私も疲れた。

 でも、ここであきらめるなんて、見捨てることにならないか……?

 そんな思考が、私を罪悪感に突き落としてきた。

 だから、問題の人を助けながら、私の心に幸せ感や充実感はなかった。正しいことをしているんだったら、喜びがあるはずですよね? でも、それもない。

 でも、ある時私は覚醒体験をした。

 そこで分かった、あるひとつのこと。



●他人を変えたい時、世界を変えたい時。

 全力で他者をいじくって変えよう、というのは最も愚かな方法だ。

 実は、他者を変えたければ変えたい時ほど、世界を変えたい時ほど——

 自分を変えることである。

 自分の意識が、高くなることである。

 他人の問題、世界の問題が、自分にとって何でもなくなるほどまでに。



 もちろん、問題の人物を無視したり、会わなくしたというのではない。

 関係は、もちろん今まで通り。避けてなどいない。

 でも、なぜだか、相手が私の人生にあまり現われなくなった。

 これは、非常に不思議なことである。

 その人の問題についても、目の当たりしないどころか、うわさでも聞かなくなった。最後にその人に会ったのは、一体いつだか思い出せない。

 一ヶ月前だったか、二ヶ月前だったか?

 その時、会話すらしていない。

 


●つまり、大幅に波動が合わなくなったので、接点が消えていった。



 あなたが波動を上げたのに相手がついてこないなら、相手があなたの人生から消える、もしくは疎遠になる、もしくは空気のようなものになる、ということ。



②あなたの波動が上がったことに気付き、このままでは釣り合わないと無意識に悟った相手が、自分も波動をあげてくる場合。つまり、問題の人物が自らの意思で波動を上げ、あなたと仲良しになる。



 問題の人物に、あなたが同レベルで関わり悩んでいると、相手も当然変わろうとしない。でも、あなたが宇宙の秘密に気付き、その人にどっぷり関わるより自分の幸せがまず大事だと分かった時、あなたの対応・あなた持つオーラが何か違うと感じた相手は、とまどう。

 相手があなたを嫌っているケースでは、あなたの波動が上がることによって、相手が吹き飛ばされる(あなたの人生から去っていく)ことが多い。

 しかし、相手があなたに好意をもっている場合においては、あなたと離れたくないので、自分も波動を上げることで相手に釣り合おうとするのだ。

 これこそが、相手自身が自分の問題を解決し、あなたと以後も良好な関係を保つケースだ。



 これまで論じたように、すべての問題のカギは『波動』が握っている。

 例えば、こういう話もある。

 ある金持ちの家が空き巣に入られた。

 そして、高額の現金と貴金属が盗難にあった。

 その家には厳重な戸締りがされていた。

 ちなみに、そこの隣の家は、その時実はカギがかかっていなかった。

 しかも、隣の家に匹敵するだけのお金もあった。

 皆、首をかしげた。

 なぜ、カギのかかってある家にわざわざ空き巣に入ったのか?

 隣の家にも同じだけの金があり、なおかつカギがかかっていない状態だったのに?

 ある高名なスピリチュアルの先生は、この現象をこう説明した。



●空き巣に入られた、カギのかかった家の人間は、波動が低かった。

 だから、空き巣の波動に認識され引き寄せられ、被害にあった。

 カギのかかっていなかった隣家は、波動の高い人が住んでいた。

 だから、カギがかかっていないとかに関係なく、波動の低い空き巣に波動の高い家は認識できなかった。



 だから、私たちがこの世界に対してできる最高の行為は——



●私自身が喜びに生き、幸せになること。



 それしかないのだ。

 それができたら、その他の問題は自ずと解決されていく。

 他人を見捨てちゃいけない、という常識の思いは巧妙な罠だ。そうすることで他人を見捨てていないかもしれないが、あなた自身を見捨てている。

 あなたの人生だというのに、である。

 この真理がつかめれば、目の前の問題人物にムキーッとなってどうにかせんと! と頭を悩ますのがバカらしくなってくる。

 だから、皆でそれぞれの喜びの波動を、どんどん上げていこうではないか。

 喜びの波動を拡散させて、この世界を浄化しようではないか。

「喜びの拡散波動砲、発射!」



 では、最後のまとめに入ろう。



①問題人物に悩まされる時、相手と自分の波動が合っているのだ、と考えよう。

②この時、相手は自分が見たいように見ている幻影なので、それに取っ組みあってもだめ。

③問題を、同じレベルで相手にすればするほど、相手はかまってくれてうれしい犬のように喜ぶ。

④まず、自分の波動をさらに上げるよう意識する。自分の喜びに生きることに徹底する。

⑤あなたの波動が上がれば、ふたつの現象のうち、どちらかが起こる。

⑥ひとつ。相手があなたの人生から去ってゆく。もしくは、あまり登場しなくなる。

⑦ふたつ。相手もあなたといたいがために波動を上げ、より良好な関係に変化する。



 この書を通じてあなたと縁がもてたのも、私の波動が招き寄せてくれたから。

 あなたの視点で言えば、あなたが私を引き寄せた。

 これからも、この書を通して喜びの波動を拡散していきたい。

 沢山の人に、心地よい目覚めがありますように。

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