その恋は宝石よりも

渡り鳩

恋芽ばえる中学編

第1話 この世界は

その日、僕が産まれる前のこの地球は・・・






ある星とひとつになった。




説明しにくいが、いわゆる融合したというのか、その日は11月22日、日本ではいい夫婦の日だった。いつ頃現れたのかは分からないが、突如明らかに人間とは違う姿をした存在が現れた。それは一部ではなく、全国規模で現れ、それだけではなくアメリカ、カルフォニア州近海に、突如新たな大陸が現れ、さらに南極には森林が出来上がっていたという、もちろん地球に住む全国のお偉いさんはこれを警戒した。ほとんどの民間人は異星人か異世界人だと騒いでいた。しかも民間人の言う通り、各国の総理は彼らの存在を異星人だと発表した。なぜ、彼らを異星人と発表出来たのか、それは彼らがいわゆる゙魔法゙を使えたためである。彼らの魔法である程度言語を理解し、何とか穏便に話すことが出来たらしい。当然そんな彼ら、異星人を放置することは出来ないため、とりあえず各国の安全な場所へと移された。その後その異星人達のトップの方が発見され、この先どのように協力して共生していくかを話し合った。



それから20年の時は経ち、それまで珍しかった異星人も見慣れ、当たり前のように生活できるようになっていた。ここまで来るのに色々と問題もあったが、今はとても平和だ。






ある綺麗な森の中、1人白い椅子に腰をかけ、紅茶にマカロン、マドレーヌなどを白いテーブルに置きながら絵本を読む赤い目をした鳩の顔の紳士がそこにいた。

「おっと、ここまで読んでくれた諸君失礼したね。私はこの物語を見届ける者、名を・・・

そうだなぁ、イリィ、と呼んでくれたまえ。

さて、ここからは僕の話を聞くよりも、早くこの本の本題を見せろっと言われそう、てか言ってそうなので、手短に済ませましょう。

皆さんは、恋をしたことはありますか?

逆にない人の方が珍しい人ももちろんいるとは思います。そんな人は早くドキッとすることが出来る方との出会いを、お祈り致します。

さて、では恋したひと、もしくは恋してるひと、それぞれの方にそれぞれの恋の物語があると思います。実らなかった恋もあることでしょう。さて、突然ですがもしあなたの世界が、ひとの形をした人ならざるものが存在したとしましょう。そして、そんな方のなかのひとりに、あなたは恋をします。けれど、その方はある゙秘密 ゙を隠しています。あなたはそれを聞いても、愛せますか?迷わずその方を、愛し続けられますか・・・?

さぁ、お待たせ致しました。ここから先は私が出てくることはほとんどございません。

ですが、時々貴方様方にお会いするために、再び現れようかと思います。もしかしたらすぐに会えるかもしれませんね。それではこの悲しくも美しい彼と彼女、そしてそれに関わる方の物語、どうぞ、ご愛読よろしくお願い致します」

紳士は深く頭を下げた。それと同時に、そこにはいなかったはずの大量の鳩が、一斉に空へと飛んでいった。


「あっ、言い忘れてましたが・・・















次の話から本編ですので、何卒よろしくお願いします」

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