面白くない物語 例集

コピペで作られている

恥の多い生涯を送って来ました。

どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。

そと秘めし春のゆふべの何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いてちさき夢はぐれさせつる十三絃よ。

吾輩はここで始めて人間というものを見た。

いのちなき砂のかなしさよ

さらさらと

握れば指のあひだより落つ

しかもあとで聞くとそれは書生という人間中で一番獰悪な種族であったそうだ。あのイーハトーヴォのすきとおった風、夏でも底に冷たさをもつ青いそら、うつくしい森で飾られたモリーオ市、郊外のぎらぎらひかる草の波。

この書生というのは時々我々を捕まえて煮て食うという話である。とにかく、そうして、のんのんのんのんやっていた。

「あたい、生れて三年経っているの、だから、こんなにからだが大きいの。」

「人間でいうと二十歳くらいかな、頭なぞがっちりしているね。」

「ええ。でも、おじさま、人を好くということは愉しいことでございますという言葉は、とても派手だけれど、本物の美しさでうざうざしているわね。」

「しかしあの巡査は耳があるのですか？」

とにかく、そうして、のんのんのんのんやっていた。

「ああ、わしには、このなまけ者をどうすることもできないのか。」

　ムスタフは、なげきました。四階の屋根裏には、エリスはまだ寝ねずと覚ぼしく、烱然たる一星の火、暗き空にすかせば、明かに見ゆるが、降りしきる鷺の如き雪片に、乍掩はれ、乍ちまた顕れて、風に弄ばるゝに似たり。そして、まもなく、子供のことを心配のあまり、病気になって、死んでしまいました。

「じゃ芝居はもうおやめね。岡本へは私から断っておきましょうね」

津田はちょっとふり向いた。

「イエサ母親さんがお可愛そうじゃアないかエ、マア篤とっくり胸に手を宛てて考えて御覧。母親さんだッて父親っさんには早くお別れなさるし、今じゃ便りにするなアお前さんばっかりだから、どんなにか心細いか知れない。なにもああしてお国で一人暮しの不自由な思いをしてお出でなさりたくもあるまいけれども、それもこれも皆お前さんの立身するばッかりを楽しみにして辛抱してお出でなさるんだヨ。」

「禿はみんなバクテリヤですばい」

「わたしのはバクテリヤじゃありません」

「では、己が引剥をしようと恨むまいな。己もそうしなければ、饑死をする体なのだ。」

ところがその晩に、Ｋは自殺して死んでしまったのです。

そうだ僕は知っていたのだ、もちろんカムパネルラも知っている、それはいつかカムパネルラのお父さんの博士のうちでカムパネルラといっしょに読んだ雑誌のなかにあったのだ。

「おい、おまえたちはパンはたべるのか。」

半蔵と継母のおまんとはこんな言葉をかわしながら、互いの顔を見合わせた。

「ははあ、これはスウエズの運河の入り口だな」迷亭はすまし返っている。

自分はことし、二十七になります。白髪がめっきりふえたので、たいていの人から、四十以上に見られます。もちろんカムパネルラも知っている。

主人は案外真面目で「寒月君、一寸くらい背が延びて生き返る事があるだろうか」と聞く。寒月君は首縊りの生理作用にまで論及するはずでいたが、のんのんのんのんやっていた。

人とあらずは酒壺になりてしかも酒に染みなむ。

下人の行方ゆくえは、誰も知らない。

完

※文豪のみなさま誠に申し訳ございません。