第3話 OK!!~Uphill.~

 さてさて、遅くなってしまったが、さっそく作戦内容の一部を説明しようかな。

まーこれと言って面白い特徴のある作戦と言ったわけではないんだけど。

しかし、まぁ作戦というほど仰々しいものでもないが、

  NPCを一人消す実験をしてみようかと思う。


 まぁ消す相手なんてだれもいいけれど、生徒会のメンバーなんて面白そうじゃない?

「NPCを消す?どう意味だ」

 いわゆる人殺しなんていう物騒なものでは、まだない。

ボクの観測が行き届かないということであればそれはNPCを消したことになる。ゲームもローディングされていないプログラムは休止しているのと同じように。そのNPCには、世界のプログラミングのバグとして永遠にこの世界へ貢献してもらいたい。


 

 10月もそろそろ終わり、いよいよボクの手足が凍り付いて使い物にならなくなってくる頃合いだよ。

 さてボクは今日の午後、二人のNPCと会話をした。

彼らは牛岩と柏瀬という。NPCには等級のようなものがあるようなのだが、会話してみれば簡単に区別することができる。彼らはこの学校でボクが知る限りかなり高い知能をもつ奴らだ。成績が良いわけではない、そもそも成績なんて暗記力が幅を利かせるようなものは頭の良さを正確に表せないんだ。

 ボクは将来使えると見込み半年前あたりから、奴らとの接触を各一人ずつとってきた。


 

 記念となる第一回目の作戦の相手は生徒会会長補佐の一人、穐山さん。

別に恨みなんて微塵もないから、今回の標的になってしまったことはかわいそうだね。そもそも恨みなんて感情ボクにはもう存在しているのかな?

ただ無情で無常なこの世界と一対一。そんな状況でどうやって恨みが発生するの?


 しかしまぁここで彼を選んだのにも一定の理由はあるよ。

 

 では、そろそろ彼を

     

   第一フェーズ【××会崩×の×因の××者】

 

 にしたてあげようか。

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OK‼~World.~ 又の名は“あああ” @oikun

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