個より群。すべては種の存続のために。個人が強調される世の中になりましたが、「家や一族」の存続を第一にしていた人間はかつて、生存していくための個の自己犠牲戦略を採っていたわけで。本作のような僻地での生き残り方も、近い未来には検討される気がします。となると、時代はやはり、文明が発達した未来でも繰り返していくのかな…?
短いお話で何を書いてもネタバレになりそうですが。ほんの5000文字ほど。人によって色んな解釈が出来そうです。登場人物は、なにを暗示しているのか。こんな未来が訪れたとしたら、私達はどうするだろう。さらっと読める掌編。ソフトな表現で書かれたSF作品。ラスト一行の前に、貴方は気付くでしょうか。かれらの正体に。