人の夢はあまりにも儚き

ろくほん

第1話夢

君と出会えて良かった。

君を知れて良かった。

俺は君に救われたんだ。

でも、君のせいで俺は、夢を、【筆】を折ったんだ……





心臓の音も聞こえてきそうな静かで人の魂が行き来する場所で俺、凧伊和也は働いている。

ここは東京都にある、しおさい病院という都内でも5本の指に入る程の大病院だ。

俺の職業は理学療法士で、この病院で働いて今年で3年になる。

基本的に理学療法士の仕事は、身体的、精神的に

弱った患者をケア、サポートする職業である。

病室のナンバープレートを確認し、扉をノックする。

「失礼します。羽島さん、お体大丈夫ですか?」

「ええ、おかげさまで。今からランニングに行けちゃうぐらい調子がいいわ。」

この患者の名前は羽島小鳥さん。御歳82歳にも関わらず、とてもパワフルなおばあちゃんだ。

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人の夢はあまりにも儚き ろくほん @rokuhon

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