プロローグ(人間視点)

私は、何処に行くのだろう。

いつまでも消えることのない想いを抱えて、届くはずのないものを追い続け、何処へ。

ああ、でも、長くはない。

全身の感覚はとうに薄くなり、もう何処へ進んでいるかもわからない。

……あれ、いつの間にか倒れている?

そっか、ここで終わりなんだ。

ああ、碌でもない人生だった。神が死んだことを、証明できるくらいに。

ごめんなさい、私は、生き残ったのに。

貴方達の為に、何もしてあげられなかった。

でも、私だけ幸せになんてならなかったから。

どうか、この人生を贖罪として受け止めてほしい。

これが、私の精一杯。

……許して、くれるよね?

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