第148話_誤解を解きたい紅茶の部屋

『――明日から、もう来ないで』

 そう告げるレベッカは少し困った様子で眉を下げていたものの、それでも微笑みを浮かべていた。瞳も優しかったし、思わず声を震わせて「どうして」と問い返したモカにも、終始、優しかった。

 レベッカは慌てたように「あんまり構ってあげられない」「そういうのが気になって集中できなくなりそう」「毎日連絡するから」と続けて、最後には「お願い」と両手を合わせた。そこまでされてしまえばモカには、食い下がるほどの強さなど持てない。レベッカを困らせる為に毎日会いに来ているわけではないのだから。

 実際、レベッカはきっちり朝と晩に一通ずつメッセージを送ってくる。内容はいつも陽気なもので、その度にモカを安堵させた。

 会いたい気持ちは無くならない。でも会いに行けない。行けばきっとレベッカは困った顔をするだろう。まして少しでも迷惑そうな顔をされてしまえばモカは立ち直る自信も無い。大体、本人が面会拒絶を告げていればまず職員に追い返されてしまうだけだ。

 レベッカのことは職員と医療班が看ているのだから心配ない。待つしか無いことも分かっている。分かっているのに、モカは日々、悶々としていた。どうして会いに行ってはいけないのか。リハビリ外の時間であれば少しくらい。そんな言葉がずっと頭の中をぐるぐるしていた。でも怖くて、モカはレベッカにはそれをぶつけることが出来ないでいた。

 お昼過ぎ。いつものようにレベッカからのメッセージが届く。

『今からリハビリ! 昨日は出来なかったことが今日は出来るようになったらいいなーと思うけど、無茶はダメだって一日で二十回くらい言われる!』

「あなたが聞かないからでしょう……」

 一度で聞いてくれる人に二十回も言う職員達ではない。毎日無茶をしそうになるから、何度も窘められているのだ。繰り返すように『無茶はダメよ』とモカからも送っておいた。『うわーん増えたー』と返してくるレベッカに少し笑う。この瞬間だけは、モカの気持ちもやや浮上してくれた。

 やり取りはそう長くは続かない。レベッカはもうリハビリに入ったのだろう。返事の無くなった通信端末をテーブルに置いて、コーヒーを淹れようと立ち上がった時。通信端末がまたメッセージを知らせて音を鳴らした。

「あら、アシュリーさ……ん?」

 送り主の名前を見て、穏やかな気持ちで開いたメッセージ。たった三行の短い内容を見た瞬間、モカは目を見開いた。一行目、家へお茶をしに来ないかという誘い。そう驚くことではない。モカを驚愕させたのは二行目と三行目。

『ヴェナを連れてきて貰えないかしら』

『無理にとは言えないけれど、お話したいことがあるの』

 怖すぎる。

 メッセージでは表情や声色が分からない為、余計に怖い。ヴェナが頭を下げている時、彼女へと視線を向けなかったアシュリーの横顔。そして振り返った後も一度も微笑むことが無く、アシュリーが聞かせるにしては不自然なほど感情の無い声。

 あの時の緊張と恐怖を再び、そして今度はたった一人で受け止めることになるのだろうかと、モカは無意識に背筋を伸ばす。しかし断ることも出来ない。モカもあの事件では被害者の一人ではあるものの、あの場に居合わせていて、長くWILLウィルとして共に過ごして来た仲間の気持ちに少しも気付けなかったことは間違いない。結果的に、今年加入したばかりのNo.100と103がそれに巻き込まれている。罪の意識は、モカにもあるのだ。

「イルムガルド、あなたはむしろ当事者なのだから、フォロー、期待しているからね……」

 恐怖を押し隠すようにそう呟いて、モカはヴェナへと誘いのメッセージをしたためる。しかしイルムガルドという人にそんなことを期待できないことは、最初から分かり切っていた。

 ヴェナからはあっさりと了承が返ったが、これもやはりメッセージであるから「あっさり」と見えるだけで、端末の向こう側では彼女も緊張や恐怖を感じているのかもしれない。何にせよ、イルムガルドの奥様へ負い目のある彼女が、この誘い、断れるはずもない。

「すみません、突然」

「あなたが謝るのはおかしいでしょう。むしろ巻き込まれたのはモカなのではない?」

 合流してすぐに頭を下げたモカに、ヴェナは緊張の様子を少しも見せずに笑っていた。確かに、このお茶会の主目的がヴェナとの対話であるならば、モカはただその橋渡し兼、案内役として選ばれただけだろう。一瞬、言葉に詰まったモカには「いえ」と応えることしか出来なかったが。

「心配しないで、何があっても受け止めるだけよ。それだけのことをしたのだから」

「……はい」

 インターホン前で躊躇したモカにも、殊更優しい声でヴェナが言う。おそらくヴェナは緊張しないわけでも恐怖しないわけでもない。受け入れるべきことだと覚悟しているだけだ。インターホンのボタンを押すモカの手は、いつになく冷たくなっていた。

「いらっしゃい、モカ。突然のお誘いで、ごめんなさいね。ヴェナも」

 しかし彼女を出迎えたアシュリーは、拍子抜けするほどいつも通りだ。ヴェナに対しても、モカ達に対するのとまるで変わらない優しい笑みを向けている。この対応には流石のヴェナも覚悟は出来ていなかったらしく、戸惑った様子で目を瞬いている。少し呆けてしまった二人は、アシュリーがスリッパを並べてくれたところでハッとして、慌てて招待の礼を述べていた。

「あ、ええと、イルムガルドは?」

「今日は図書館に行っているわ。動画視聴の予約を取っていたから、しばらく帰ってこないわね」

 フォロー云々の話ではなく、完全なる不在。微かに項垂れるモカの姿を一歩後ろで見ていたヴェナは思わず笑いそうになったが、気を揉ませている原因であるだけにそれは出来ない。口元に手を当てて、何とか笑いを飲み込んだ。

「奥様、あまり気の利いたものがご用意できなかったのですが、ご招待のお礼を」

「あら、気にしなくても良かったのに。ありがとう」

 ヴェナが小ぶりなお菓子の箱を手渡すと、アシュリーはちょっと目を丸めてから、表情を綻ばせる。

「早速、開けましょうか、二人は座っていてね」

 手伝おうとしてもアシュリーは柔らかくそれを断って二人を座らせ、受け取ったお菓子をお皿に盛り付けると、事前に用意していたらしい紅茶のセットを持ってきた。

「我が家には紅茶かジュースしかなくて……ヴェナも紅茶で大丈夫かしら」

「はい」

 ヴェナは普段、インスタントコーヒーばかりを飲んでいるが、特別好みがあるわけではなく、研究施設にあるものの中で一番簡単に淹れられる為、そうしているだけだ。味に無頓着なカミラのことを、彼女は正直、言えた口でもない。

 しかしそんな彼女も、アシュリーが淹れた紅茶を一口飲むと、ぱっと表情を変えた。

「紅茶って、こんなに雑味なく淹れられるものなのね」」

「アシュリーさんの淹れる紅茶は本当に美味しいですよ。専門店で飲む味です」

「下町の、なのだけどね。口に合ったなら良かったわ」

 照れ臭そうに笑いながらアシュリーが首を傾ける。モカは部屋に来てからもずっとアシュリーの様子を観察していたが、やはりいつも通りの優しい彼女にしか見えない。紅茶の味も変わりなく、それは飲んだ者の心を緩めるような豊かな優しさがあった。

「今日、実はヴェナに謝りたくて、モカに呼んでもらったの。謝る側なのに呼び出してしまって、重ねてごめんなさいね」

「……奥様が私に謝罪なさることは、何も」

「いいえ」

 ヴェナの言葉が尤もであるように、モカにも思えたけれど。背筋を伸ばしたアシュリーは、本当に申し訳なさそうに眉を下げている。

「あの日、あなたに素っ気なくしてしまったのは、本当に、私的なことなの」

 伴侶であるイルムガルドのことを案じて怒ることに私的も公的もありはしないのだが、アシュリーにとっては、WILLウィル内でのイルムガルドへの対応や待遇に関して怒る方はやや公的で、ただの痴情のもつれでしかない今回の件については私的になるのだろう。何にせよ、あの時に表情を硬くしていたのはあくまでも、「ヴェナがあまりにイル好みの美人だったから」と、アシュリーは正直に打ち明けた。二人は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で静止した。

「ヴェナは今まで、あまり映像にはっきりと映らなかったでしょう? こんなに涼し気な美人とは知らなくって、見た瞬間、ああもう絶対にイルの好みだわって」

 アシュリーの言う通り、ヴェナはモニターに映されることが少ない。本人があまりそれを好まないこともあるが、まずのだ。氷の能力を展開している間、冷気が辺りを覆ってもやのようになることが多いし、画面は当然ほとんどが白で埋まり、丁寧に映像加工をしてもWILLウィルの持つ技術では、どうしても何処かが白く飛んでしまう。特にヴェナは肌も白く髪も白色に近い為、最後に残るのはWILLウィル支給の真っ黒な戦闘服の存在だけだ。

 その為、彼女を『美人』と把握している一般人はほぼ皆無だった。加えて、彼女は首都に居るほとんどの時間を研究施設で過ごし、外出が極端に少ない為、情報が訂正される機会も少ない。

「イルからあなたと仲良くしているのも聞いていたから、咄嗟に、嫌な気持ちになってしまったの。……言うほどに恥ずかしいわね」

 少しだけ耳を赤くして、アシュリーが項垂れる。

 モカから見るアシュリーは常におっとりとしていて、且つ精神的に成熟した大人の女性でしかなかった。やきもちを焼いて取り乱す印象など少しも無い。けれどそんなところも、みっともないと言うよりはただ愛らしく、イルムガルドは本当に良い人を連れてきたのだと妙に感心していた。

「お外で少し遊んでくるのは仕方ないとしても、本当に好みの女性を見付けてこられてしまうと、流石に困るものねぇ」

「アシュリーさんはもう少しイルムガルドに厳しくても良いのでは……?」

 しかし掘り下げて聞いてみるとやはりモカの理解できる範囲の『やきもち』では無かった。遊んでくるのはいい、ということは無いだろうと困惑する。けれどアシュリーは「まだ遊び足りない年頃でしょうから」と付け足した。結局この人は何処までも甘く寛容なのだ。モカの理解に留まりそうにはない。

 しばらく戸惑っていたヴェナは、モカが処理できなくて困り始めたところから気を取り直し、小さく咳払いをした。

「奥様が心配されるようなことはありません。あの子をそのように見ることは出来ませんから」

 他にどうとも答えられないとも言うが、事実、ヴェナにとってイルムガルドは小さな子供か小動物にしか見えない。先日、モカが指摘していた通り、イルムガルドの拙い言葉や知識の偏りが、彼女をそう見せていた。

「あの、奥様、……不躾な問いになるのですけれど」

「なあに?」

 アシュリーは先程のヴェナの言葉に何か応えようとしていたけれど、ふと何かを思い出した様子でヴェナが話し出したので、一度それを飲み込んだ。ヴェナは一瞬、隣に座るモカへと視線を向けた。

「イルムガルドは何か特殊な環境で育っていますか? おそらく正規の教育も受けていないのではないかと感じているのですけれど」

「ヴェナさん」

 彼女の言葉を聞いて、モカは自分に向けられた視線の意味を知った。モカが気にしていたから、代わりに問い掛けているのだ。このように踏み込む質問を家族に向けるのは失礼だろうし、ヴェナの立場で問うことは、アシュリーの中のヴェナの評価を更に下げる可能性もある。慌ててモカも口を開いた。

「すみません、少し前から気にしていて……むしろヴェナさんには一度、プライバシーには踏み込まないよう注意も受けているんですが、私があんまりに気にしているから、ヴェナさんが」

「ふふ」

 どうしてこんなにもモカが慌てて弁明しているのか、アシュリーにはすぐに分かったらしい。笑いながら、彼女は頷いた。

「大丈夫、怒っていないわ。あなた達はイルのことを、気に掛けてくれているのね」

 モカはその言葉を肯定できなかった。確かにイルムガルドを案じる気持ちはある。けれどモカがイルムガルドについて知りたいと思うのは、あくまでも彼女の行動や思考が読み取れずに困惑し、不安を感じる自分の為でしかない。

 モカの表情が曇ったこと、その意味を、アシュリーはどの程度、読み取っていたのだろうか。短くモカの様子を見つめた後で、彼女はゆっくりと眉を下げる。

「だけどどうか、イルにはそれを問わないであげて」

 そう乞うアシュリーの声は優しくも、悲しみを宿していた。二人は静かに頷き返す。

「イルは一度も、学校に行っていないわ。あの子はね、孤児なの。それを物心ついた頃から知っている。……どういう意味か、分かるかしら」

 ヴェナとモカは眉を顰めた。二人にはアシュリーの言葉の意味がすぐに理解できてしまったからだ。ヴェナは口を噤んだ。彼女にはもしかしたら、イルムガルドの言葉が拙い理由も凡そ予想が付いてしまったのかもしれない。代わりに、モカが口を開く。いや、そもそも知りたがっていたのがモカであるなら、応じるのは彼女であるべきだったのだろう。

「親として振る舞った者が、一人も居なかったんですね。小さな子供にも分かるほど、あの子の周りは他人だけだった」

 アシュリーは悲し気に目を細め、静かに頷く。しかし彼女も、イルムガルドの拙い言葉で聞いた内容だ。その場を見たわけではない。事実かどうかを知る方法など一つも無い。だけど、イルムガルドという人を知るほどに、彼女が『得られなかったもの』はあまりにも明白だ。

 そのままアシュリーは簡単に、話せる範囲でイルムガルドの生い立ちを二人に語った。

 イルムガルドの母は彼女を産んですぐに亡くなり、父はイルムガルドが一歳にも満たない内に徴兵によって町を離れ、そのまま帰らぬ人となった。周囲の者はその父からイルムガルドの世話を頼まれてはいたようだが、貧しい村であり、どの家も裕福ではない。一人の子供を引き取るほどの余裕は無く、『手を貸す』程度の世話だけを施していた。流石に赤ん坊の頃は交替で預かって世話をしたのだろうが、その当時のことをイルムガルドが知っているはずもない。彼女が覚えているのは、『他人の家』の、家事や家業の『手伝い』をして生きていたことだけ。

 ただ流石のアシュリーも、十三歳からイルムガルドが身体を売っていたことについては話さなかった。イルムガルドの知識が偏っていて、言葉が拙いという事情を打ち明けるのに必要なことではないからだ。また、そのような仕事はどうあっても印象の良いものではない。出来る限り、イルムガルドのそれについては隠すつもりでいた。

「言葉が拙いのは、真っ当に向き合って会話をする相手が幼少期に居なかったから、なのでしょうね」

「ええ、私もそう思っているわ」

 ヴェナの語る推測に、アシュリーも頷く。やはりそれも真実かどうかは定かではない。アシュリーも、イルムガルドの話から予想するしかないのだ。

「でも、今日その話をしてくれてかえって良かったわ。特にモカにはいつかお願いできたらと思っていたの」

 アシュリーの言葉にモカは目を瞬く。こんな問いを向けて嫌厭されたり、怒らせたりすることはあっても、このように歓迎されることなど考えられなかったからだ。お願いの内容もまるで想像が出来なくて、首を傾けた。

「イルはね、人に『質問』が出来ないの。それが許される環境に育っていないから」

 この言葉が、彼女らの記憶にあるイルムガルドの言動と紐づく。そしてひと呼吸を置くだけで、二人はイルムガルドという人の性質と、アシュリーの憂いをどちらも理解することが出来た。

「あの子が戸惑っている時があったら、聞いてあげてほしいの。分からないことは無いか、聞きたいことは無いか」

「今が『聞いていい』状況だと教えないと、あの子は質問できないんですね」

 モカが返した問いに、アシュリーはやや寂しそうな顔で頷いた。

「……確かに、此方から質問を促した時、妙に口数が増えると思っていました」

 ヴェナは研究中に関わることが多いという状況から、「何か気になる?」や「質問は?」という問いをイルムガルドに向ける機会が多い。普通の者なら気になった時にすぐ質問を出来るだろうが、イルムガルドは『許された』その時間でしか聞けない為、聞きたいと思うことはその時に一気に問うのだろう。記憶を辿り、ヴェナは納得した様子で何度か頷く。

「私よりも、モカはチームメイトなのだし、一緒に行動することが多いでしょう。気に掛けてあげると良いわ」

「はい、……私に出来る範囲で、気を付けておきます」

「ありがとう」

 また、イルムガルドは自分が真っ当に教育を受けられていないことを『悪いこと』または『恥ずかしいこと』と認識しているようだから、アシュリーは今日この話をしたことを彼女には言わないでほしい、そしてイルムガルドの知識が拙いことをあまり指摘しないであげてほしいと願った。当然、二人は躊躇いなく了承した。

「ヴェナにはもう一つ」

「はい」

 前回の素っ気ない態度について説明済みではあるが、未だにアシュリーからヴェナが名指しされるとモカは妙に緊張した。ヴェナも当然、多少はあるだろう。丁寧に返事をして、持っていたティーカップをソーサに戻している。彼女のそんな緊張には気付いていないのか、アシュリーは柔らかく微笑みつつも、ちょっと困った顔でヴェナを見つめた。

「あなたから見て、イルが小さな子供のようなのはよく理解できるわ。ただ、……イルは結構、悪い意味で女好きなの。ヴェナは特に、気を付けておいてね」

「……分かりました。認識を改めておきます」

 本当に小さな子供だったとしても、相手が自分を性対象として見ている場合、確かに対応は改めなければならないだろう。特にややこしいことに今回の場合、イルムガルドは小さな子供ではない上に、既婚者なのだから。実際、注意を受けるべきはイルムガルドだろうが、あの奔放な猫が例えアシュリーからであっても、言い付けられて素直に大人しくしてくれるかは微妙なところだ。

「あ、モカとレベッカは大丈夫だから、気にしなくていいわよ」

「どういう意味でしょう……いえ、良いんですけど……」

 複雑な表情で受け止めたモカに、隣のヴェナが今度こそ堪え切れずに声を漏らして笑った。

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