剣聖などの他派閥が我が物顔で王国を好きにしていて自派閥の肩身がせまいなか、起死回生の願いをかけてアラタに文字通り身をかけて尽くして尽くしてプリンセスオーダー(王女直属騎士)に任命するところまでこぎつける。
ところが、当日にアラタが心変わりして魔王討伐に行くことになってしまう。
ここからは作品の記載から外れるが、王女の動向が把握されていないはずはなく、アラタとの治療目的の同衾はバレていないにしても二人きりで部屋にしけこんでるのくらいは貴族界隈で話題にならないはずがないだろう。
この時点での王女に対する周りからの評価は【勇者の出来損ないを勇者に寝取られた王女様】になっていてもおかしくない。
アラタは当初、寝取られ被害の意識を持っていたけど、無自覚に自分がされた一番いやなことを王女に行っていていることに気づいていない辺りに人間味を感じる。
気づいていないからその後も平然としている辺りが作品として現実的。
アラタに裏切り行為をかまされた王女の今後の心情描写に期待したい。
自分が王女だったら最初から剣聖とくっついてビジネスライクな付き合いで割り切っていた方がまだましだったと思いたいレベル。