セックス 伝えたいこの感じ

ちひろ

第1話


 

 女の身体はなんて柔らかいのか。

 

 俺は彼女の身体を抱いていた。

 

 スリムな身体なのにフワリとした抱き心地。彼女の背中まである髪に指を通す。と、透けるように白く細いうなじが見えた。

 

 その首筋にそっと唇を落とす。彼女の身体がピクリと小さく震えて、逃げるように首を傾げる。俺は彼女の白い首筋にペロリと舌を這わせ、前歯で甘く噛む。

 

 彼女の桜色の唇が、かわいく艶めかしい声を漏らす。俺の唇がそれを塞ぐように、彼女の唇に重ねる。

 

 彼女の舌先が俺の舌にクルクルと絡みつく。トロトロと泡立つような彼女の唾液が俺の口の中でクチクチと混じり合う。俺が顔を動かすたび、それに答えるように彼女の顔が右に左に動く。

 

 俺の背中に細い腕が回る。

 

 彼女のワンピースを剥いてゆく。シャツの背中を捲くりあげ、待ち切れずブラジャーのホックを指で弾くように外す。

 

 ふわっと彼女の胸が揺れる。布の奥の胸の膨らみがフワンフワンと揺れた。彼女の目が自分の胸元を気にするように落ちて、肩のストラップを引き上げる仕草をする。

 

 彼女の脇を抱き上げる。

 

 開くようにワンピースの肩を開く。

 

 ストンとワンピースが剥ける。

 

 ベイジュのシャツを抜き取り、白いブラジャーを抜き取った。赤みかかったベイジュの胸の膨らみの先は色えんぴつで色づけたようだ。

 

 俺は重量感があるが柔らかい胸の膨らみをヤワヤワと手のひらで包んだ。その柔らかさと少しの固さを楽しんだ。彼女の身体を反転して、背中からその柔らかさと戯れる。俺の手のひらが彼女の引き締まった腹を滑り、丸い腰を包んだ布をなぞる。その両サイドに指を掛ける。窮屈なそれを剥いた。

 

 彼女の冷たい手に俺の手首が阻止される。俺は無視して下腹を覆う布を太ももに下げた。彼女の下腹を撫でる。柔らかい草で手のひらがくすぐったかった。

 

 背骨を数えるように背中にキスを落としてゆく。片方で胸の膨らみを探り、片方を太ももの間に滑り込ませる。彼女の一番柔らかい部分に指を這わせ、ゆっくりとそこを押し、蜜で潤んで熱い場所に指を沈ませた。

 

 彼女は小さな身体をピクリピクリと何度も弾ませ、ぽってりした桜色の唇が熱い吐息を吐く。そして、ゆっくりと膝からフローリングに崩れ落ちた。

 

 丸い腰を高く上げさせる。

 

 小さな手が床を掴む。

 

 Sに反るしなやかな背中。羽のような肩甲骨が浮かび上がる。

 

 俺は桃のような白い腰を左右に割った。

 

 透明な蜜を吐く複雑な襞を舌先でなぞる。右へ左へゆらゆらと揺らす。

 

 彼女のボリュームが上がった。

 

 熱い俺の肉を彼女の柔らかい部分にあてがう。呻くような彼女の声を聞きながら、獣のように繋がってゆく。熱く別の生物のようにうねる彼女の中が膨らんでは俺に絡みつく。包まれる。吸い込まれる。じれったいくらいにゆっくり彼女に入る。彼女の拍動を感じていた。

 

 俺は彼女の中を楽しむように腰を揺らす。どんどん速さを増す。

 

 彼女の喉が短い声を漏らし、ボリュームが上がる彼女の声を聞きながら、彼女の身体を突く。その小さく柔らかい身体を壊すのではないかと

思うくらいに強く、強く。

 

 ドドドッとフローリングが唸る。

 

 肉と肉がぶつかり合う音。

 

 俺の身体の奥に熱の固まりをキューキューと押し出しを開始した。尻の筋肉締め抵抗した。脳天に光がはしり、甘い電流が背中を駆け抜けた。彼女の蜜壺の奥に熱い俺を注ぎ込んだ。

 

 

 ―fin―

 

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セックス 伝えたいこの感じ ちひろ @chihiro196407

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