まあ、それからよせばいいのに色々調べたわけだ

 やめときゃよかったよ。精神衛生上、ほんとによくないことばっかだった。


 まずは、岡田斗司夫だよ。まあ、いいよ。評論家としてそのまま動画サイトなりでやってくれれば、良い知識も得られるかもしれないので。いろいろとあったみたいではあるけども、否定はしないよ。


 で、野坂の述懐をいろいろと調べたりもしたわけである。


 「火垂るの墓」に関しては、非常に彼は後悔を述べたりしてるわけである。特に、栄養失調で妹が死ななければならなく理由あたりとかである。要するに野坂の業について自分で述べてるわけだ。


 ただ、思うに野坂がそれほどの悪人であるとも思えない部分もあった。例えば、「雑炊をつくってコメは自分が食べ、すくった重湯だけを与えた」とあるけれども、妹は実際には一才ちょっとの赤ん坊である。


 タダでさえ弱ってるんだから、のどにコメを詰まらせてしまうかもしれないし、デンプン質のある湯の部分だけを与えるというのは、そんなに不謹慎なことでもないように思える。


 野坂の過剰アピールであったのかもしれないし、そうではないのかもしれない。あるいは死んでしまったという罪悪感が、そのような発言につながってたのかもしれない。なぐった、との記述もあったが脳震盪、おこしてたかどうかだってわかりはしないし、本当であったかもわからない。


 ただ、野坂の原罪意識はとてもよくわかった。大人になってからの野坂の行動は破天荒で、大島渚との殴り合い、とか見たりもしてる。ただ、根っからの悪人のようには到底思えないし、感情のたかぶりが激しい人なんだなっておもうだけ。



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太宰、漱石と火垂るの墓と、ブレードランナー いわのふ @IVANOV

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