第15話 フロントガラス
ゾンビカーの上に登った俺は包丁でゾンビカーを無力化していった。
ゾンビカーの外側にぶら下げてあるゾンビ皮のロープを切っていった。
ブチン!ブチン!ブチン!
ゾンビ皮は首の部分をロープに縛られていたため次々と滑り落ちた。
ブチン!ブチン!ブチン!
このぐらいで良いだろう。
俺はゾンビカーの上から降りて少し離れた。
ゾンビ臭を失ったゾンビカーは中から人間の匂いがもれているはずだ。
車の窓を閉めたって気密性は低い。
もし気密性が高ければ中の人が窒息で死んでしまうからな。
それに気密性が高いならゾンビカーにする必要が無い。
集まったゾンビがフロントガラスをバンバン叩き始めた。
ガシャーン。
割れたフロントガラスからモヒカンが引きずり出されれるのが見えた。
モヒカンは泣いていた。
お前らが悪いんだからなモヒカン族よゾンビがいたからレジャー気分でヤリでついただけという言い訳は通用しないからな俺には根拠があるんだよモヒカン族さんよ、まず初めにお前らモヒカンは俺のゾンビスーツの頭部を突いてきたがコレは通常の対応として許せるが次の行動は許されないお前らはゾンビスーツの胸部を突いてきた胸の中には俺のつまりヨシヲの頭があるわけだ中の人間を突こうとしていることは明白だもしゾンビにヤリを刺すなら胸に刺しても無意味だからな。
モヒカン族が俺のゾンビスーツを見破ったことは明白だ。
車体にゾンビ皮をぶら下げている輩だ。
つまりモヒカンらはゾンビ皮の加工については理解度が高いはずだ。
結局車内のモヒカン2名が引きづり出されてゾンビに噛まれた。
このピックアップトラックには後部トランクなど隠れる場所が無い。
終ったな。
俺はこの市内で食糧を探しキャンプ作りを続けた。
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