第5話 紙帽子
当面の食糧が確保できたので市内を探索に出た。
まずは一軒家だ。
ちょっと幼稚園にも入ってみた。
施錠されている家はスルーしてカギが開いている家へ入った。
備蓄食糧が残されていないかと探したがお菓子などが少しだけ手に入った。
予想通り少ない。
一日中探してもこれだけしか手に入らないとは。
皆、家庭に備蓄はそれほど置いていなかったということだ。
俺の家だって二週間程度の備蓄しかしてなかった。
もうパニックから一か月経過しているので備蓄も消費されたのだろう。
一般家庭の探索を後回しにして良かった。
まず大量の食品があるであろうスーパーを先に目指したのが良かった。
怖すぎるだろ園児ゾンビは途中で見つけた幼稚園も入ってみたが保母ゾンビと園児ゾンビがピアノのまわりに立っていた無言だし怖すぎる停電してるから昼間でも暗いし永久に親は迎えに来ないと知れば絶望しか無いし紙帽子をかぶっているから誕生日の子がいたのかもしれないしこの園児ゾンビが今回のお誕生日ゾンビかもしれない、いやこういうのはまとめて月ごとに祝うのかもしれないけれど怖すぎる園児ゾンビの灰色の顔は。
一軒家捜索の最後の方で大きな民家に入った。
施錠されていたが壊せそうだったのでドアを壊して入った。
中にゾンビが居ると危ないので俺はゾンビスーツを着たままだ。
台所を探してから二階の子供部屋へお菓子を探しに上がった。
急に二階の子供部屋から中学生の男の子が飛び出してきた。
手には尖った棒を持っている。
そして奇声を上げて俺の顔にその棒を突き刺してきた。
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