応援コメント

少女画家と戦闘機(六・終)」への応援コメント

  •  ケルベロスとの対戦、脳裏に浮かぶ画像といつの間にか頭に入っている状況説明で臨場感満点でした。
     サラマンドラは武器を持たないという設定で、殺生はもうしないというところに飛行機乗りの美学を感じたのですが、情報は売ってしまうんですね。維持にはお金がかかるので仕方ないかとは思いますが、この情報を売ることで本来死ななくて済んだ者が死ぬかもしれないと思うとちょっと複雑です。ラウラに払ってもらっても良かった?(情報を売られても仕方ないような盗賊集団なら、拍手ーーだったのですが)

    作者からの返信


    不二原光菓さん、応援コメントありがとうございます!
    お褒めにあずかり作者として大変光栄です!
    今回の話は「軍に情報を売って代金代わりにする」というオチでしたが、本文中でも触れたようにガリアルダ軍はかなり強固な対空陣地を構築しているということもあり、ただ「行って見てきた」というだけでも相当な価値があるんですね。(なにしろ人工衛星も高高度ジェット偵察機もない時代ですので……)
    一方でガリアルダ人民戦線は周辺諸国と戦争しているわけでもないので、貴重な飛行機とパイロットを犠牲にしてまで”戦争しているわけではない仮想敵国”を偵察するのはリスクが大きすぎることから、ユーリの提供した情報にはよろこんで飛びついたことでしょう。ユーリもさすがに戦争中の国だったらそのあたりを考慮して軍には渡していなかったと思いますので……。
    ラウラはこのあと画家として出世したと思いますので、絵を描いてもらうことがある意味出世払いの代わりだったのかもしれませんね。

  • 空戦から地勢情勢、そして着陸シーン、PDW武器を持ち出して何をするのかと思いきや「脅されたと言え」という配慮まで、大変素晴らしかったです。

    粋なサービスと心遣い、そしてやはりあの空撮データはそうした用途にしたんですね。

    手紙を咥えたドラゴンの絵、につながるラスト、素晴らしかったです。

    作者からの返信

    防衛太郎さん、第一話をご高覧いただきありがとうございました!
    プロローグは敵の目から見たサラマンドラの描写という、いわば怪獣映画的な搦め手だったこともあり、今回は『サラマンドラ航空郵便社』というタイトルに相応しい内容をお送りいたしました。ユーリとテオ、そしてサラマンドラの二人と一機が織りなすドラマの第一歩、お楽しみいただけたならなによりの光栄に存じます。
    そして作中世界では現実と同じように偵察衛星も高高度ジェット偵察機もまだ実用化されていないので、敵国の兵器の配備状況や地勢を偵察するためにかかるコストとリスクはとんでもなく高いものでありました。そのあたりも計算して、取れるところから金を引っ張ってくる算段をしっかりつけて少女の依頼を受けるあたり、ユーリなりの優しさと(航空機の運用にかかるコスト諸々を含めた)シビアな現実主義のバランスを感じ取っていただけたなら幸いです!
    手紙をくわえたドラゴンを背に、サラマンドラの物語はまだまだ続いてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます!

  • セリフ、描写、設定と、すごく好みでした!
    特に機械系の描写ですが体感を感じられる書き方で良かったです。
    それにそったセリフやキャラのちょっとした思考描写がリアル感を増してるようです。キャラがこの世界で生きている感がとてもありました。

    飛行機モノを探していたのでこの作品を見つけられてラッキーでした!!
    追っていきたいです!

    作者からの返信

    @zip7894さん、はじめまして!このたびはレビューと応援コメントありがとうございます!
    メカニック描写はこの作品を書くにあたってとくに力を入れた部分なので、お褒めの言葉をいただいて本当にうれしく存じます!
    『サラマンドラ航空郵便社』は飛行機好きとしてひたすら「好き」と「コダワリ」を詰め込んだ作品なので、この後のエピソードもぜひぜひお楽しみくださいませ!

  • ガンカメラで故郷の風景をラウラに取ってあげるのかと思ったら、そういう!

    そりゃ、革命軍事国家なんですもの。その情報には価値がありますよね。

    そしてユーリたちがこのご時世ならそれこそ傭兵という手段もありそうなのに、あえて航空郵便社をやっている理由は今は分からないのですが、何か深い理由があるんだろうなぁと思いつつ続きを読ませていただければと!

    作者からの返信

    ガンカメラにフィルムを大量に積んでいったのは対空陣地を撮影するためだったんですね!
    本編では触れませんでしたが、ガリアルダ人民戦線には他の国々も偵察を行っていて、しかもどれも失敗しているんですね…。沿岸部の対空砲に阻まれて飛行機は半島に接近出来ないので、内陸部の様子というのは全く謎のベールに包まれていた感じです。
    飛行機は高価、そしてパイロットはそれ以上に貴重なので、それらを失うことなく紛争地帯の詳細な情報が手に入るなら、マドリガーレ空軍は二つ返事でフィルムを買い取っただろうなと思います。(笑)
    ユーリたちは傭兵をやるなり空軍に就職すればかなりいい待遇が約束されるはずです。それでもあえて非合法の航空郵便社を営んでいる理由については追々明かされてまいりますので、ぜひご期待ください!

  • 航空郵便をネタにブラックジャック的な展開をやるとか、ズルい!w

    いやあいいですね、無敵を誇った兵器の最終型、大戦争後のきな臭い国際情勢、精緻な空戦を土台に、老人と若者の対立と和解、家族の愛情を描いて最後に人情で〆。

    この調子でオムニバス形式でやるのかと思うとワクドキです。

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます~!
    お褒めに預かり大変光栄です!本作は戦闘機による空戦モノという体裁を取っていますが、飛行機を取り巻く人々の物語として書いたつもりなので、そのあたりの意図を読み取って頂けて本当に嬉しく存じます!
    ブラックジャックは書きながら私も意識してました。(笑)
    ジェットほどではないとはいえ、戦闘機を飛ばすのには結構な金がかかることには変わりないので、いくら顧客に事情があってもタダには出来ないよなぁ…と思いまして。マドリガーレ空軍にしてみれば危険な紛争地帯の情報が犠牲を払うことなく手に入って、周辺国を出し抜いて宗主国の歓心を買うことも出来たので、結果的にはWin-Winに終わった感じですね。
    この後のお話もぜひぜひお楽しみ頂ければ幸いです!よろしくお願い申し上げます!