CROSS×CHRONICLE

ねむりねずみ@まひろ

【声劇台本】♂1:♀1:不問3


⚠️注意事項⚠️

■CAS生声劇、Skype劇、ボイスドラマ、イラスト作成、演劇、朗読など、金銭の絡まない物に対しては、無償でお使い頂けます。

イベントで販売したい、お客様を呼ぶ演劇に使いたい、など金銭の発生する物は、別途ご相談ください。


■キャラクターの性別は、絶対ではありませんが、世界観を壊すような無理な変更はやめてください


■ CASで声劇する場合、事前に教えて頂ければ聞きに行けるかもしれませんので、よかったらご連絡ください!

Twitter→ @nanakoenana



『キャラクター』

竜ヶ崎(♂) 28歳: 特殊警察 対人外課 所属

ハンターとして 日々戦いに身を置いている。口が悪い。「ヴァンパイアは全て滅ぼす」 が信念


神楽(♀) 20歳: 特殊警察 対人外課 所属

新米ハンター 正義感が強く 曲がったことが嫌い 竜ヶ崎を尊敬している


北條 (不問) 28歳:特殊警察 開発部 所長 対人外課所属 、 対人外武器の生みの親 で竜ヶ崎の幼馴染。対人外用武器は、生命エネルギーを使用し作られているため、作るたび 寿命が短くなっているが、このことは本人しか知らない


吸血鬼(不問): 人の血を吸い 生きる怪物 人を食料としか思っていない。力が強く普通の攻撃は効かない。 一般の人間が出会ったら最後 逃げるまもなく喰われる


高坂(不問):20歳 (最後しか出てきません)


ナレーション (不問):解りにくい言い回しが多く、滑舌が試されると思います



『特殊用語』


対人外課(たい じんがいか) その名の通り人以外の種族担当

対人外専用シールド付きバイク、リシータ・アリシア

対人外専用武器 ソウルイーター 形状は刀 魂を喰らう

対人外専用武器 グラトニー 形状は銃 相手を拘束する

進化種(しんかしゅ) 独自の進化を遂げた種を表す



『コピペ用 配役表』

竜ヶ崎♂:

神楽♀:

北條 不問:

吸血鬼・高坂 不問:

ナレーション 不問:



以下台本

_____________


ナレ「ソレは突如現れ、人々を恐怖に陥れた。ソレは人の血を吸い生きる…ヴァンパイア。出会ったが最後、『けして生きては帰れない』と言われている化け物達。 特殊警察 対人外課は、こういった問題を対処する特殊部隊だ。 突如、特殊警察本部 対人外課と書かれた部屋に、1本の電話が鳴り響き、髪の長い女性が受話器をとった」


神楽「はい、こちら対人外課…ヴァンパイアが?…わかりました!」


神楽「竜ヶ崎さん!橋東区 西織 (きょうとうく にしおり)に コードV が出現。災害推定レベル28。現場では、多数の死傷者が出ている模様…対人外課は、速やかに現場に急行せよとの事です!」


竜ヶ崎「ちっ…またかっ」


ナレ「食べ掛けの昼食を残し、急いで現場へ向かう2人」


神楽「竜ヶ崎さん、急ぎましょう!」


竜ヶ崎「わーってるよ!くそっ、こう何度も要請かけられちゃ、おちおち飯も食ってらんねぇ!」


神楽「それが私達の仕事です!」


竜ヶ崎「うるせえ!てめーみてえな、ひよっこが、生意気な事言ってんじゃねえ」


神楽「ひよっこじゃありません!神楽です!!」


竜ヶ崎「はっ、お前を名前で呼ぶ価値が、見い出せだせねぇな。」


神楽「竜ヶ崎さん!!」


ナレ「『対人外専用シールド付きバイク、リシータ』 に跨り、竜ヶ崎は、バイクのエンジンを吹かす」


竜ヶ崎「おら、ひよっこ!さっさと乗れ!飛ばすぞ!!」


神楽「ちょっ、竜ヶ崎さん!?いくら特殊要請とはいえ、安全運転でっ…」


竜ヶ崎「うるせぇ、黙ってねーと舌噛むぞ…」


神楽「ひっ…」


竜ヶ崎「いい子だ…よし、ヴァンパイは全て滅ぼす!行くぞ!!」


〘 橋東区 西陣〙


竜ヶ崎「ちっ…」


神楽「酷いっ…」


ナレ「現場に到着するなり、目に入ったのは、おびただしい量の血液と、無数に散らばる塊のような物だった」


竜ヶ崎「おい、ひよっこ、 ひよるなよ?」


神楽「っ…大丈夫…です。これでも、警察官の端くれですからっ…」


竜ヶ崎「そりゃ結構。遺体の状況からして、ヴァンパイアの奴は、まだ近くに… っ!…ひよっこ!しゃがめ!!」


神楽「っ… はいっ」


竜ヶ崎「よう、ヴァンパイア!てめえの方から来てくれるとはなぁ!」


吸血鬼「ほう、今のを避けますか…。いいえ、私はヴァンパイアロード、その辺のヴァンパイアと一緒にしないで頂きたい…」


神楽「っ…ヴァンパイアロード…」


竜ヶ崎「くそっ…進化種じゃねーかっ…」


吸血鬼「貴方がたは、わざわざ喰われに来たのですか…」


竜ヶ崎「んなわけねぇだろ!てめえ等を、殺しに来たんだよ」


吸血鬼「ふっふふふ…あははは!!我等を殺す?…これは愉快ですねぇ!」


ナレ「虚をつかれたとばかりに、笑い出すヴァンパイアロード。人類を、食料としか見ていない彼等は、まさか食料が歯向かうとは、思もいもしなかったのだ」


竜ヶ崎「はっ、何が可笑しい」


吸血鬼「我等は選ばれし不死の存在…この世界の頂点に立つ者!その我等を…殺すとは…あははは!」


神楽「っ…なにを…」


竜ヶ崎「ひよっこ!こいつらの戯言なんざ聞いてんじゃねえ!!さっさと構えろ!」


神楽「は、はい!」


吸血鬼「馬鹿な事を…すぐに美味しく頂いて差し上げますよ!」


竜ヶ崎「黙れ!てめえ等は、此処で終わりだ!!行くぞ!!ひよっこ!」


神楽「はいっ!」


吸血鬼「…お前達…相手をして さしあげなさい…」


ナレ「ヴァンパイアロードの号令と共に、無数のヴァンパイアが現れる。多勢に無勢とはこの事であろう。2人は、対人外専用武器を所持してはいるが、乱戦状態が続き、なかなか使うことが出来ないでいた」


竜ヶ崎「おらぁっ!どきやがれ!!ちっ…うじゃうじゃと…おい、ひよっこ!ぜってぇ噛まれんじゃねえぞ!」


神楽「っ…そんな事言われてもっ!!」


竜ヶ崎「いいから!!おめーは、後ろにさがっとけ!!」


神楽「はいっ」


吸血鬼「…食料にしては、中々やりますね」


竜ヶ崎「ありがとよっ!!!てめーみてぇな ヒョロガリに褒められても、全く嬉しくねーけどなぁぁっ!!」


吸血鬼「このっ!!」


ナレ「ヴァンパイアロードの攻撃が、竜ヶ崎の頬を掠める。少しかすっただけだが、その切り口からは、赤い血が滴っていく」


竜ヶ崎「はっ、こんな攻撃…へでもねえ!」


吸血鬼「…お前達…纏めて行け!そいつは喰らう価値もない…殺せっ!!」


ナレ「粘る竜ヶ崎に痺れを切らし、配下のヴァンパイア達に、1つなるように命じる。すると、無数のヴァンパイアが蠢きあい、融合し、ひとつの大きな塊となり、そのままこちらへ迫ってきた」


竜ヶ崎「ちっ…化け物共が…」


吸血鬼「さぁ、これで終わりです!さようなら、弱くて脆い…食料達…」


竜ヶ崎「ふっ…ようやく纏まったな?」


吸血鬼「…なんですって?」


竜ヶ崎「ひよっこ!今だ!いけ!!」


神楽「はいっ!!いきなさい!グラトニー!」


ナレ「神楽の使う、対人外専用武器グラトニー。グラトニーは、銃から解き放たれると、肥大したヴァンパイアを拘束していく」


吸血鬼「貴様等っ!!特殊警察かっ!!」


竜ヶ崎「気付くのがおせーんだよ!喰らえ!!ソウルイーター!!!」


ナレ「竜ヶ崎の使う、対人外専用武器ソウルイーター。文字通り 魂を喰らう武器であり、例え不死の吸血鬼でも、戻るための魂が消滅してしまえば、生きてはいられない」


吸血鬼「くっ…我が同胞達が…すべて灰にっ!!貴様等ぁぁぁあ!!許さんぞっ!!!」


竜ケ崎「ちっ…なんてパワーだ…」


神楽「竜ケ崎…さ…」


吸血鬼「まずは小娘…貴様からだぁあああ!!」


ナレ「禍々しい気を纏ったヴァンパイアロードは、鬼のような形相で神楽の方を向く。

その気に当てられたのか、神楽は、その場から動くことが出来ないでいた」


神楽「…っ…ひっ…」


吸血鬼「ほう…我の殺気を浴びて倒れぬとは…だが、貴様はここまでだ!」


竜ケ崎「ひよっこ!!!今すぐそこから逃げろっ!!!」


神楽「…あっ…あぁ…」


ナレ「恐怖のあまり、過呼吸になる神楽

その目前には、ヴァンパイアロードが迫っていた」


竜ケ崎「ちっ、この馬鹿野郎!!!行け!!ソウルイーター!!!」


吸血鬼「その技は、すでに見切った!!!」


ナレ「竜ヶ崎は、ソウルイーターから剣技を放つと見せかけ、刀をそのままヴァンパイアロードに投げつけた。一瞬…ほんの一瞬だが、意表を突かれたヴァンパイアロードに隙ができる。その隙を、竜ケ崎は見逃さなかった」


竜ケ崎「こいっ!!!リシータ!!シールドだ!!!」


吸血鬼「ちぃっ…このっ!!!」


ナレ『対人外専用 シールド付きバイク、リシータ』は、エンジンを唸らせ、自らのシールドで、ヴァンパイアロードの攻撃を受け止める。しかし、ヴァンパイアロードの力は凄まじく、シールドは破壊されてしまう。シールドを破壊されながらも、なんとか神楽を乗せ、竜ケ崎の元へたどり着いた」


竜ケ崎「上出来だ、リシータ!!このまま逃げるぞ!!!」


吸血鬼「ちっ…逃げたか…」


ナレ「ソウルイーターを回収し、轟音と共に、立ち去る竜ケ崎達。ヴァンパイアロードは追わなかった。正確には、追えなかった。先ほど竜ケ崎が投げた、ソウルイーターが僅かながらヴァンパイアロードの足をかすめていたのだ。 」


吸血鬼「掠っただけでこの威力…ソウルイーター…厄介だな…」


ナレ「そうつぶやくと、ヴァンパイアロードは、マントを翻し 夜の闇へと消えっていった」


act2


北條「うっわー、これまた酷くボロボロだねぇ!」


ナレ「特殊警察本部 対人外課 開発室 と書かれた部屋から、ケラケラと笑う上機嫌な声が聞こえてくる」


北條「あはは、竜、君がここまで苦戦するなんて珍しい事もあるもんだ!」


竜ヶ崎「うるせえ!予定外の進化種が出たんだよ!!」


北條「あーらら、進化種とはまた厄介なのを引き当てたねぇ?」


竜ヶ崎「いいから、さっさと修理しやがれ!」


北條「はいはい、まったく、幼馴染み遣いが荒いなぁ…ふんふんふ~ん♪」


ナレ「鼻歌を歌いながら慣れた様子で、リシータの修理をしていく北條。白衣の胸元にあるネームプレートには、特殊警察本部 対人外課 開発室 所長とかかれていた。そう、彼こそが、竜ヶ崎のソウルイーター、神楽のグラトニー、リシータ等の、対人外専用武器を作り上げた張本人なのだ」


神楽「ん…ここは…」


北條「お、神楽ちゃん、目を覚ましたみたいだねー、身体は大丈夫かい?」


神楽「…北條所長…?っ!そうだ!!ヴァンパイアロードがっ…っ!!!」


竜ヶ崎「もう居ねえよ、とりあえず逃げきれたさ…」


神楽「竜ヶ崎さん…あの…私…っ。すみません!!」


竜ヶ崎「あ、おい!ひよっこ!!!」


ナレ「竜ヶ崎と顔を合わせるのが気まずい神楽は、謝ると脱兎の如く、開発室から出ていってしまった」


北條「もー、竜が怖い顔してるから、神楽ちゃん、責任感じちゃってるんじゃないのー?」


竜ヶ崎「うるせえ!!別にあいつに怒ってる訳じゃねえよ!」


北條「わかってるよー、彼女を危険に晒してしまった、自分に対してでしょ?まったく、竜も神楽ちゃんも、変なところで真っ直ぐなんだよなぁ」


竜ヶ崎「…ちっ!!」


北條「はいはい、とりあえず、僕が行ってくるから、竜はここで待っとく事 !リシータも後は充電すれば、修理は終わるからさー、お茶でも飲んでゆっくりしときなよ」


竜ヶ崎「北條…わりぃな…」


北條「あ、そう言えば!近所に 新しく出来た居酒屋があるんだけど…」


竜ヶ崎「ああ、今夜奢る」


北條「話しが早いねー、それじゃあ3人分の予約よろしくー」


ナレ「手をヒラヒラとさせ、開発室から出ていく北條。行先は、先程飛び出して行った神楽の元へだ。 この広い特殊警察本部で神楽が行けて、なおかつ1人になれる場所。それは非常階段だった」


北條「んー、多分あそこかな?お、ビーンゴ!やあ、神楽ちゃん」


神楽「北條所長っ…あの、先程は、すみませんでした」


北條「んーとりあえず、これでも飲みながら話そうよ♪」


ナレ「北條は、神楽を探している間に買った、ホットココアをさしだした。」


神楽「ありがとうございます、私ココア好きなんです!」


北條「竜から聞いてたからねー」


神楽「竜ヶ崎さんから?…そう、ですか」


北條「それで、何をそんなに落ち込んでるのかな?」


神楽「…。それは…」


ナレ「先程逃げ出してしまったため、いたたまれない気持ちになりながらも、神楽はポツリポツリと話し始めた」


神楽「私、小さい頃、母とショッピングモールに出かけていた時に、ヴァンパイアに襲われた事があるんです…その時に、特殊警察 対人外課の方々に守って貰って…」


北條「…ああ、あの時の。」


神楽「北條所長、知ってたんですか?!」


北條「僕は、開発室担当だからね、事件の情報はいち早く入ってくるんだよ。通称405、現れたヴァンパイアは1人…だけど、相当な犠牲者が出たとニュースにもなっていたからね」


神楽「はい…私の母も、犠牲者の1人でした。その日、私の誕生日だったんです。いつも仕事で忙しい母に、我儘を言って…ショッピングモールに買い物にきました。その時…私たちの近くにヴァンパイアは現れました。ショッピングモール内は大混乱に陥り、ヴァンパイアの殺気に当てられ、動けなくなる者や、逃げ惑う人達の波で、押しつぶされそうにもなりました… 運良く、従業員用通路が空いていて、他に人はなく 私と母はそこから外に出ようとしたんです…でも…母は、私を外に出すと鍵を閉めたんです。今思うと、すぐそこまでヴァンパイアが迫っていたんでしょうね。母は、自分もすぐに行くから、先に警察に行きなさいと言い…そのまま…。

私があの日…玩具をねだらなければ、買い物になんて行かず…家にいれば…今でもずっと…後悔しています。」


北條「そうだったのか…」


ナレ「泣きそうになる神楽を横目に、北條は複雑な表情をした」


神楽「だから私は、私の悔いを改める為にも、対人外課を志望して、厳しい訓練や実習にも耐えて!自らの足でここに来たんです!!なのに…あの時…動けなかった!!!ヴァンパイアロードの殺気を浴びて…トラウマ…なんて言葉で終わらせちゃいけないのに…母を失った時を思い出して…怖くて…そのせいで、竜ヶ崎さんに迷惑までかけて…」


北條「…そうだね、1歩間違えれば、2人とも死んでいたかもしれない。君の行動は、特殊警察として、あるまじき行いだ。」


神楽「…っ」


北條「だけどね、怖いと思うのは悪いことじゃないよ?」


神楽「え?」


北條「だって、考えてもみなよ、恐怖を知らない人は、死を恐れる事をしないんだよ? 怖いと思わないから、危ないという事にも気づけない。それって…どう思う?」


神楽「無茶をしてしまいます…ストッパーが無い状態なら尚更」


北條「そう。だから人間には恐怖という感情がある、それゆえに、死を恐れ 無茶はしないように出来るんだ。生きててなんぼって言うでしょ? 生きてさえいれば、何とでも出来るんだよ」


神楽「……でも」


ナレ「言い訳がましい神楽の態度に、先程の雰囲気とはうって変わった北條…その目はいつにもなく、真剣なものだった」


北條「もちろん、神楽ちゃんの今回の行動は、反省すべき点もある。僕も昔、大切な人を守りきれなかった事がある、今でも怖い。解るよ、大切な人を失うかもしれない恐怖。恐怖なんて直ぐに、ぬぐい去る事は出来ないだろう、でも、君はここで 立ち止まったままでいるつもりかい?」


神楽「…そんなの嫌です…こんな情けない私だけど…私は!対人外課所属のハンターなんです!!私は…前に進みたいっ!!」


北條「だったら!いつまでもこんな所に居ないで、君のやるべき事をやりなさい!…けして、目標を見失ってはいけないよ。」


神楽「…はいっ!私も…竜ヶ崎さんのような、立派なハンターになります!!」


ナレ「…ガヤガヤと賑わう店の中、中央に位置するカウンター席で、ドンっと、ジョッキがテーブルに叩きつけられる、ベロベロに酔った神楽が、うだうだと管をまきなが、竜ヶ崎に絡み、北條はそれを横目にケラケラと笑っている」


神楽「りゅーがさきさん、聞いてますかぁ?!私は!りゅーがさきさんみたいになりたいんれす!」


竜ヶ崎「あーもう!きーてるっつうの!!何回目だその話!!ちったぁ落ち着け!ちっ…こんな酒癖悪かったのかよ…」


北條「ぶっ!!竜も神楽ちゃんに勝てない時があるとはー(笑)やるなぁ、神楽ちゃん」


竜ヶ崎「北條…潰すぞ」


北條「おー怖い怖い、でも、今日位は許してあげなよー!それに竜もまだ言ってない事あるでしょ?」


ナレ「北條に見透かされた竜ヶ崎は、ちっと舌打ちをしながらも、酔っ払った神楽にはなしかける」


竜ヶ崎「ひよっこ!…その、今日は悪かったな、お前を守ってこその上司だってのに…俺は、お前を危険にさらしちまった」


神楽「そんな事ないれす!!あれは…私が動けなかったかられ…」


竜ヶ崎「だとしても、どんな場面でも対応してみせるのが 上司の役目ってもんだ。俺も、まだまだだと痛感させられたよ…ありがとな」


神楽「りゅーがさきさーん…私こそーすみませんでしたぁぁぁ!!これからもよろしくお願いしましゅぅぅ!!」


竜ヶ崎「あったりめーだ!!嫌だと言っても 離してやんねーから、そのつもりでいろ!」


北條「竜ー、気付いて無いかもだけど、それってプロポーズみたいだよ?」


竜ヶ崎「だまれ、北條」


神楽「はぃぃぃ!一生ついていきましゅ!」


ナレ「泣きながら謝る神楽に、竜ヶ崎は苦笑いをしながらも、2人は晴れやかな表情だった。思いっきり蚊帳の外にされた北條は、仕返しとばかりに、ちくりと言及する…こうしてつかの間の休息を得て、さらに結束を高めた3人だった」


神楽「…あれ、りゅーがさきさん、頬の傷治ったんれすかぁ?」


竜ヶ崎「…あ?」


神楽「ろーろにきられた、傷れすよぉ」


竜ヶ崎「…おめーの見間違いだろ」


神楽「ほえ?そーかなぁ」


竜ヶ崎「ひよっこ…飲みすぎだ」


北條「…」



act3


ナレ「ヴァンパイアロードとの遭遇から3週間、各々思う所があるのか、短い時間を有効に使用していた。

竜ヶ崎は、恐怖級から災害級まで、多種多様な場面を想定した、対人外仮想訓練所で、ソウルイーターを使い、訓練に励み、

神楽は己の精神を鍛える為、北條の開発した VR機能搭載、対人外対応仮想空間装置を使い 出来うる限りの恐怖に耐えていた。

また、北條は進化種の到来に、対人外専用武器や、リシータのグレードアップに勤しんでいる。そして…その時は来た」


〘 特殊警察 本部 対人外課〙


神楽「はい、こちら対人外課…っコードVが…わかりました!直ぐに向かいます!」


神楽「竜ヶ崎さん…緑地区 東織(りょくちく ひがしおり) のショッピングモールに…コードVが出現…進化種と思われる、対人外の目撃情報があります…」


竜ヶ崎「ちっ…おい、ひよっこ!大丈夫か…」


神楽「正直、怖いです。母が亡くなった、あのショッピングモールで…またっ…。でも!私は、過去の自分を乗り越えて、先に進むって決めたんです。だから…行きます!!」


竜ヶ崎「おし!だったら早くしろ新人!」


神楽「……ひよっこから格上げですか?!」


竜ヶ崎「なんだ?ひよっこがいいのか?」


神楽「いえっ!!!竜ヶ崎さん急ぎましょう!」


北條「…いくんだね、竜…」


竜ヶ崎「ああ、いってくる、北條!後は頼んだ」


北條「…嫌だと言ったら?」


竜ヶ崎「それでもお前は、やってくれるだろう?」


北條「幼馴染遣いが荒いね」


竜ヶ崎「…悪いな」


神楽「竜ヶ崎さん!、準備完了です!!」


竜ヶ崎「おっしゃ!…新人、舌噛むんじゃねーぞ!」


神楽「はい!」


ナレ「轟音と共に、さっていく2人…その2人の姿を北條は見守っていた」


北條「まったく…損な役回りだね」


ナレ「誰にも聞こえることのないその声は、寂しく宙をまった…。一方、竜ヶ崎と神楽は緑地区(りょくちく)のショッピングモールにたどり着く、逃げ惑う人々を救助している救急隊員達の傍で、野次馬達が必死にスマホを掲げており、救助の邪魔をしていた、そこへ竜ヶ崎の怒号が飛び交った」


竜ヶ崎「おら!!野次馬ども!!!てめーらは邪魔だ!!死にたくねー奴はさっさとどけぇ!!!!」


神楽「ひぇっ…竜ヶ崎さん…」


ナレ「竜ヶ崎の怒号は凄まじく、その場一帯から 野次馬は走り去る…こうして避難も救助もスムーズに行われはじめた」


神楽「そんな大声出しちゃって大丈夫なんですか?もし、ロードに見つかったら…」


竜ヶ崎「何言ってんだ…お前気づいてないのか?ロードならあそこにいる」


ナレ「竜ヶ崎の視線の先…ショッピングモールの屋上に、不敵な笑みを浮かべるヴァンパイアロードの姿があった。

その殺気は離れていても解るほど、まるで、ここまで来いとでも言っているようだった」


竜ヶ崎「あの野郎…挑発してきやがって…」


神楽「竜ヶ崎さんっ」


竜ヶ崎「いくぞ!!新人!! さっさと終わらせるっ!ヴァンパイアは全て滅ぼすぞ!!」


ナレ「ショッピングモールの中は、物が散乱しているものの、避難も終わり、しんと静まりかえっていた。 電気系統は生きている為、エスカレーターを駆け上がる2人。 登りきるとそこには、血溜まりの中に転がる無数の遺体が。ヴァンパイアロードが現れた現場なのは、一目瞭然だった」


竜ヶ崎「くそっ…おい新人大丈夫か!?」


神楽「大丈夫です!!私はもう迷いません!!」


竜ヶ崎「上等だ、このまま屋上に上がるぞ!」


神楽「はいっ」


ナレ「非常用階段を使い、屋上へと登る2人。普段施錠されている扉は、ひしゃげており、ヴァンパイアロードの力強さを見せつけられたようだった」


吸血鬼「ふふふ…ずいぶんと時間がかかりましたね」


竜ヶ崎「うるせえ、かんに障る喋り方しやがって…」


神楽「っ…ヴァンパイアロード」


吸血鬼「おや、この喋り方はお嫌いでしたか?」


竜ヶ崎「黙ってろ。てめーはここで伐つ!!」


吸血鬼「面白い…やってみるがいい!!」


ナレ「ニヤリと、不敵な笑みを浮かべるヴァンパイアロードに、竜ヶ崎は嫌気をさし、ソウルイーターを構え、お互い殺気を放つ。その空気は凄まじく、常人なら即失神してしまうであろう…そのまま、両者の睨み合いは続く…」


竜ヶ崎「はっ、進化種といえど、大したことねえなぁぁあ!!」


吸血鬼「ふん、食料の分際で我に歯向かう事は許さぬ!!」


竜ヶ崎「はっ、てめえの許しなんざ、欲しかぁねえなぁぁあ!!」


吸血鬼「黙れ小僧がぁあぁ!貴様は、我の手で八つ裂きにしてくれるっ」


ナレ「ヴァンパイアロードは、竜ヶ崎を警戒していた。正確には、竜ヶ崎の持つ、対人外専用武器ソウルイーターを。前回の戦いで、その威力を知ったヴァンパイアロードは、竜ヶ崎の元へ、迂闊に飛び込めないでいた。」


竜ヶ崎「はっ!!てめえ、ソウルイーターに恐れをなしたか!!なさけねえなぁ!!」


吸血鬼「ふはははは!!我が恐れる?何を馬鹿なことを…我は不死にて絶対の強者!!敗北など有り得ぬのだ!!」


ナレ「竜ヶ崎の元へ瞬時に移動するヴァンパイアロード…しかしその目線は別の方を向いている…」


竜ヶ崎「なっ…しまった!!」


神楽「ひっ…」


吸血鬼「隙だらけだっ!!…ふはははは!!学習しない奴らめ!!」


竜ヶ崎「新人っ!!」


神楽「あっ…あ…竜ヶ崎…さん…」


ナレ「竜ヶ崎の場所から、体制をかえ、たちまち神楽の背後をとるヴァンパイアロード…振り向いた神楽の首を、ギリギリと締め上げていく…神楽の身体は宙に浮かび、もがく事しか出来ないでいた」


竜ヶ崎「ちっ!!そいつを離せぇぇえ!!」


吸血鬼「ふははははは!!動揺しているのか?たかが食料如きに…我の手を煩わせたのだ。その武器を捨てろ…さもなくば、このまま、ジワジワとなぶり殺してやる」


神楽「ぐっ…ぁっ…竜ヶ…崎…さ…」


竜ヶ崎「やめろっ!!…くそっ」



ナレ「竜ヶ崎は、言われるがままにソウルイーターを、投げ捨てる。ヴァンパイアロードは自分の勝利を確信したように、高笑いをしていた」


吸血鬼「ふははははは!!その武器さえ無ければ、貴様なぞ赤子同然…この娘の次に殺してくれる!!」


竜ヶ崎「やめろ!!てめえの相手は、俺だろうがっ!!」


吸血鬼「あははははは!!そうだ、その顔だ…その顔が絶望に染まるのを見届けてやる…これで終わりだっ!!」


竜ヶ崎「やめろぉぉぉぉ!!」


ナレ「ヴァンパイアロードの爪が容赦なく神楽の身体を引き裂いた…かのように見えた…しかしその爪は 服だけを裂き…血の一滴も落とさなかった」


吸血鬼「なにっ…!!」


竜ヶ崎「いまだ!!新人!!気張れぇぇえ!!!」


神楽「グ…ラ…トニー!!」


吸血鬼「なっ…なんだとっ!!」


ナレ「至近距離で放たれたグラトニーは、ヴァンパイアロードの身体を飲み込み、拘束していく… ヴァンパイアロードから解放された神楽は力なく、地面へと倒れ込んだ。身動きの取れなくなったヴァンパイアロードは、怒りに満ちた表情で叫び散らす」


吸血鬼「貴様らぁぁぁ!!我に何をしたぁぁぁ!」


竜ヶ崎「前回、てめえの攻撃を貰った時になぁ、学んだんだよ!!お前は強い…ソウルイーターの威力は1度見せてるから、一筋縄じゃいかないのもわかっていた。だから、そいつの身体に、対人外専用装備を施した。そのまま首をネジ切られてたらやばかったが…こいつは耐え抜いた!!だから俺も確信したんだよ。討つなら、お前が勝利を確信した瞬間しかないってな…人間はな、学習する生き物なんだよ!!」


吸血鬼「ふざけるなぁぁぁぁあ!!食料如きがぁぁぁっ…汚らしいぃぃ虫けらがぁぁぁあ!!」


竜ヶ崎「じゃあな、進化種…地獄でまた会おうぜ…いけ!!ソウルイーター!!」


吸血鬼「やめろっ!ぐぁぁぁああ!!!」


ナレ「ヴァンパイアロードの断末魔が、ショッピングモールに響き渡る。その姿はみるみる灰になり、朽ち果てて行った…こうしてヴァンパイアロードは対人外課によって 滅ぼされたのだった」


神楽「ごほっ…ごほっ…竜ヶ崎…さん…」


竜ヶ崎「よくやった…悪かったな囮にしちまって」


神楽「いえ…私が望んだ事ですから」


~回想~


ナレ「3週間前、ヴァンパイアロードとの1度目の戦いの後、神楽は1人開発室の北條の元へ訪れていた」


北條「え、対人外対応装備?」


神楽「はい。ヴァンパイアロードは、きっとまた私を狙って来ると思うんです。私は弱いから…だからそこを付くんです!」


北條「出来なくはないけど…1歩間違えれば死んでしまうかもしれないよ?」


神楽「…承知の上です」


北條「んー、とりあえず候補には入れとくから、少し待っててくれるかい?」


神楽「わかりました、失礼します」


ナレ「開発室を出ていく神楽。その目には確固たる信念が宿っていた…彼女に、もう迷いはない」


北條「だって、竜。どーするー?」


竜ヶ崎「ったく、あいつは…上司になんの相談もなく…」


北條「そっくりだね、君たち」


竜ヶ崎「黙れ北條」


北條「おー怖い怖い。装備の件は任せておいてよ、できる限りの事はする。ただ、威力までは殺せないだろうから、その辺は注意してあげてよ?」


竜ヶ崎「ああ…」


回想終了



竜ヶ崎「…お前のおかげだ…身体は大丈夫か?対人外専用装備とはいえ、打撃の威力は殺せてねーはずだ」


神楽「肋骨の2〜3本はいってますかね…労災おろして貰いますか…らね」


竜ヶ崎「ははは、憎まれ口叩けんなら大丈夫だ…そいつは北條にいっといてくれ」


神楽「何言ってるんですか、私の上司は竜ヶ崎じゃないですか!…痛たた」


ナレ「竜ヶ崎はうんともすんとも言わなかった。しん…とした空気がながれる…先に沈黙を破ったのは竜ヶ崎だった」


竜ヶ崎「なあ、俺の信念覚えてるか? 」


神楽「…はい?…えっと、ヴァンパイアは全て滅ぼすですよね…竜ヶ崎さんが口癖のようにいつも言ってたから覚えましたよ!」


竜ヶ崎「そうだ…ヴァンパイアは全て滅ぼさないといけない」


神楽「ヴァンパイアロードを倒したんですから、竜ヶ崎さんの信念も貫けましたね!」


竜ヶ崎「………」


ナレ「竜ヶ崎は、無言のまま ソウルイーターを神楽の足元に放つ…訳の分からない神楽はその場に座り込んだままでいた」


竜ヶ崎「新人…そいつで俺を切れ」


神楽「は?何を言って…」


竜ヶ崎「いいから!!!…切れ」


神楽「嫌です!!なんでそんな事しなくちゃいけないんですか!!」


竜ヶ崎「…」


神楽「答えてください!!竜ヶ崎さん!!!」


北條「その答えは、僕から話すよ」


ナレ「非常用階段から、ゆっくりと登ってきたのは、北條だった。そして、神楽の横に立ち、倒れた身体を支えながら 立たせ、その手にソウルイーターを握らせる」


神楽「北條所長っ…何を!!」


北條「神楽ちゃん…以前、君に話したことがあったよね?僕は昔、大切な人を守りきれなかったって」


神楽「…はい」


北條「僕は、特殊警察 対人外課所属だったんだ。竜とも同期でね、一緒に任務に出た事もある。あの頃は、対人外専用武器なんてものもなくて、普通の武器で対応していたんだ」


ナレ「北條は、まるで懺悔するかのように、ゆっくりと…話していく」


北條「対人外課に選ばれて、他の同僚から一目置かれて…任務にも、それなりにうまく対応してきたんだ。奴らが現れるまでは…」


神楽「奴らって…まさか」


北條「そう…ヴァンパイア…通称:コードV 最低最悪の種族さ。奴らは僕達人間を、食料としか見ていなかった。何人もの同僚が奴らの餌食になったよ…生きながらにして血を吸い取られて殺されるんだ…まさに地獄絵図だったよ」


神楽「そんなことが…」


北條「あの時の僕は、有頂天になってたんだ。特殊任務に浮かれた僕は、部隊長の指示に従わず、1人でヴァンパイアを倒しに行ってしまった」


ナレ「北條の瞳に、後悔の色がうつる…その拳は血が滴るほど強く握られていた」


北條「勝てると思ったんだ、今までだってそうしてきたし、これからだって大丈夫だと思い込んでいた…目の前にヴァンパイアが現れた時も、大して恐怖もなかった…本当に馬鹿だったよ。気づいた時には、傷だらけの僕の目の前に、口を開けたヴァンパイアがたっていた。もうダメだと思った、僕はここで死ぬんだと…その時さ、僕の前に 竜が現れたのは」


神楽「竜ヶ崎さんが?」


北條「竜は、僕の代わりにヴァンパイアに噛まれてしまった…そして体内の半分近くの血液を奪われてしまったんだ…目の前でどんどん干からびていく幼馴染を前に、思わず足が動いた…僕は、力いっぱい ヴァンパイアに体当たりをしたんだ。そんな事で離れてはくれないのは解ってた…でも、何もしないままではいられなかった。すると、何故か奴は怯んだんだ。その隙に、僕は竜を担いで その場から逃げ出した」


神楽「そんなこと事が」


北條「自分の身勝手な行いのせいで、大切な親友を亡くす所だった…病院に担ぎ込まれた竜は出血多量で、昏睡状態に陥り予断を許さない状況が続いたよ。でもある日、竜の身体から傷は全て消え、意識も回復したんだ。

僕らは喜んだ…けどね、機関の検査の結果、とんでもない事が判明したんだ。」


神楽「とんでもない事?」


北條「竜の身体には、ヴァンパイアの血が混じってしまっていたんだ。多分噛まれた時だろうね…奴の細胞が傷口から増殖して…竜は今、ヴァンパイアと同化してしまっている」


神楽「そんな…竜ヶ崎さんが…ヴァンパイア…」


北條「竜の願いは、ヴァンパイアをこの世から全て滅ぼす事。つまり、竜を切らないと…ヴァンパイアは滅びないんだよ」


神楽「そんなの…無理です!!!いきなりそんな事きかされて、竜ヶ崎さんがヴァンパイア??そんな事あるわけないじゃないですか!!!」


北條「君も見ただろう?竜の身体には傷がつかない。以前の戦いで、ヴァンパイアロードにつけられた頬の傷も、夜には消えていたのを。」


神楽「…っ」


ナレ「てっきり、酔っ払った自分の勘違いだと思っていた、いやそう思い込もうとしていた。頭では薄々勘づいていたのだ…竜ヶ崎の回復力は異常だと…神楽は無意識にそれを感じ取ってはいたが、認めたくなかった。認めてしまったら…全てが無くなるとわかっていたのだ」


北條「竜に助けられたあと、僕は対人外課の前線から身をひいた。その代わり、竜の願いを叶えられるように、対人外専用武器を作り上げたんだ。それが、君の使うグラトニーや、竜のソウルイーターだよ。そして、今日…その全てが終わる」


神楽「そんなの嫌ですっ!!私はまだ…竜ヶ崎さんにっ…」


竜ヶ崎「おい、新人!!てめえはなんの為にここにいる!!」


神楽「それは…竜ヶ崎さんみたいになりたいから…」


竜ヶ崎「ちげえだろうが!!てめえは、対人外課の一員だ!!誰かの代わりじゃねえ!!」


神楽「…私はっ!!竜ヶ崎さんみたいにっ…」


竜ヶ崎「いい加減にしろ!!」


神楽「…っ!!…私は…私は!!この街を人外から守るためにここにいますっ!!」


竜ヶ崎「だったら!!!やる事は1つだろうが!!しっかりしやがれ!神楽!!」


神楽「はいっ!!いけっ…ソウル…イーター!!」


竜ヶ崎「それでいい!!神楽!!お前は一人前のハンターだよ!!自信をもちやがれ!!」


神楽「…竜ヶ崎さん…ありがとう…ござい…ましたっ…」


ナレ「涙でぐしゃぐしゃになりながら、神楽はソウルイーターを放つ。北條は目を背ける事なく事の顛末を見守り、 竜ヶ崎は笑っていた。こうして全てのヴァンパイアは滅び、世界に平和が訪れたのだった」



act4エピローグ


ナレ「ヴァンパイアが、滅びてから2年が経った。相変わらず、対人外課はバタバタとしているが、人員も増え、新たな人外達の対応に追われていた」


高坂「神楽先輩!!事件です、浜中区 南町で人外が暴れているとの事、直ぐに出動願います」


神楽「OK、高坂君も急いで準備して!」


高坂「はいっ!」


北條「間に合ったみたいだね、はい。高坂君、これが君の対人外専用武器、シャングリラだよ」


高坂「これが…僕の…ありがとうございます!!」


北條「けして無理はしないように…いいね?」


高坂「はいっ!!」


ナレ「北條から対人外専用武器を受け取った高坂は、急いで外にでる。対人外専用シールド付きバイクリシータには既に人が乗っていた」


神楽「高坂君は、そっちに乗ってね、私はこの対人外専用シールド付きバイク アリシアに乗るから!」


高坂「はいっ!」


SE【バイクを吹かす音】


???「ちっ…おせえぞ!!!ひよっこどもが!!さっさと出るぞっ!!」


高坂「ひぇっ…す、すみませ」


???「いいから!黙ってねーと舌噛むぞ!!」


高坂「は、はい!」


神楽「もう!!私はひよっこじゃないです!!」


???「はっ、俺からしたらまだまだひよっこだろうが!!!」


神楽「そんなぁあ!せっかく苗字で呼んでもらえるようになったと思ったのにぃ…」


???「ははは!おら、行くぞ!神楽!!さっさとしやがれ!!!」


神楽「っつ!!!! あ、待ってくださーい!!竜ヶ崎さーん!!!」


ナレ「対人外専用シールド付きバイクリシータにのった竜ヶ崎と高坂は、物凄いスピードで走り去っていく、その後を追う神楽。3人がさった後を、窓から見ている人物がいた」


北條「…ふふ、ソウルイーターは対人外専用武器だからね、神楽ちゃんの装備を作った後、人外のみに反応するように、ソウルイーターに改良を加えたんだ。上手く機能してくれてよかった…これで…やっと君への恩が返せた。そのためなら、僕の寿命くらいどうってことないよね。…ああ、でも高坂君の武器も作ったから 少し無理しすぎたかな? 」


ナレ「北條は、重たい身体を引きずりながら 、窓際の壁へ寄りかかるように座り込んだ」


北條「…ヴァンパイアに体当たりをした時、何故かヴァンパイアは怯んだ。僕は独自に自分の身体を研究したさ…その結果、僕の血液には、人外を倒す力があったんだ。

対人外専用武器は、僕の血液や体の1部が組み込まれてる…作る度に寿命が減るのは、困ったものだけど…ね…。ごめん…皆には黙ってたけど、これが僕の戦い方なんだ。ただ…ちょっと…眠たくなって…きた…なぁ… 」


ナレ「そう呟くと、北條は目を閉じた。辺りは暖かい日差しに包まれ、風がそっとカーテンを揺らしていた 」


終わり

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