第8話


 夏休みが、終わり二学期が始まった。のだが俺は、変わりなく寝ていたら、杏奈が、話しかけた。


「二学期も相変わらず寝てるのね! ふふ」


 俺は、変わらないが周りは変わり出す。特に変わったやつが、今やって来やがった。


「おはよう! 信と橘さん!」


 杏奈が、またもや一輝の方に行ってコソコソしてる。相変らず、よく分からんな・・・・・・。


「前に言ってた子とは、上手くいってるの?」


「雪の事か? 言っておくけど、信はもう知ってるぞ!」


 杏奈は、一輝の背中を照れ隠しに、叩いていた。


「それじゃあ私がコソコソする必要ないじゃな」


 あの夏祭りから杏奈は、普通に絡んでくるようになってた。


「たく、相変わらず騒がしすぎるだろ・・・・・・」


 俺は、それでも嫌じゃ無くなって来てた。


「ん!?」


 俺は、一輝の後ろで、1人もじもじしてる奴が居てる事に気が付いた。


「一輝、お前の後ろの人が、その言ってた人か?」


 一輝が、後ろに、少し目をやったらその子は照れくさそうに、微笑んでいた。


「そうだ! この人が、ゆき先輩だ! 俺の彼女」


 クラスが、一瞬シーンと、したが多分みんなこう思っただろう・・・・・・


「お前女に、興味ねぇって言ってたよな」


 一輝は、淡々と説明し始めた


「こういう事はどうなるか分からないのが、人生だぜ! お前もだろ信?」


「一輝、お前が人生語んな笑」


 俺は、何故か負けた気がしてだまっていたら


「君が、その信条くんだね! 聞いていた感じとは全然違うけど良い男だね」


 先輩は、誰かから俺のことを聞いているようだった。


「まぁ、そんなに構えないで! 昔の話をちょこっと聞いただけだから」


 俺の昔のこと知ってる人って少ないよな・・・・・・


「とりあえず良い風に捉えておく」


 先輩は、俺にも微笑んでから一樹に、手を振って教室を出てった。杏奈の方を見たらなんかやばいオーラが、出てた。


 昼休み俺の周りは、相変わらずのメンツだった。どうせ寝かせてくれないだろうと椅子にもたれかかって座ってたら杏奈が、話しかけてきた。



「信くん、ちょっと良いかな?」


「あぁ、何だよ・・・・・・」


「昔の話ってなんの事かなって思って、朝雪先輩が言ってたこと少し聞こえてしまって気になってたんだ・・・・・・、」


 杏奈、お前全部聞こえていただろ・・・・・・


「別に、な、何もねぇよ・・・・・・」


「怪しいなぁ〜今一瞬噛んでたし、まぁ言いたくないなら今は、聞かないけど・・・・・・私は、言ったのにな〜」


「信くんなら私・・・・・・、って何もないから」


「杏奈、今なんか言おうとしてなかったか?」


「別に・・・・・・何も無いよ!」


 俺は、もどかしい気持ちは有ったがあまり深く聞くのも良くないだろうと思ったので聞くのをやめた。


 それよりも一輝の方が面白いだろ!


「一輝! いつから先輩と付き合ってんだよ」


 一輝は、少し困ってたが話し出した。


「その前に信! お前あの借りは、まだだから! なこの件は、仕方ないからもう言うけど・・・・・・」


 俺は頷いて一輝に、急かした。


小島こじま ゆき俺が夏休みいつも通り家で、オンラインゲームしてたら先輩もやってたみたいで一緒に、やっていて話してたら仲良くなった。それで同じ学校の1つ上ってことも知ってそれからは、まぁ色々あって俺が告った」


 俺は、一輝の話を適当にきいて


「まぁ良かったな、高校ライフ楽しめよ! 」


 俺は、人事のように言ってたら、一輝が、食い気味になんか言ってきた。


「お前こそ、これから大変だぞ! 橘の事もだけど・・・・・・」


「何がだよ・・・・・・」


「いずれ分かるさ、信お前が鈍くなければな」


 何とか杏奈には、聞こえていなかった!?様子を見てみたらあいつなんでか、もじもじしていた。





 私は、夏祭りの後から彼の事を意識してしまう様に成っていた・・・・・・彼が居てると心が乱されちゃう


「はぁ・・・・・・、本当にどうしたら良いのかな」


 心の声が漏れてたみたいで、たまたま居合わせた雪先輩に、聞かれて


「どうしたの〜杏奈ちゃん? 大丈夫? 私が、聞いてあげよう!」


「雪先輩!! 居たんですか?」


「気付いてなかったの? 心の声ダダ漏れだったよ」


「ダメだよ〜周りは、ちゃんと見とかないと! 私で良かったね〜、あっ! そうだマー君、私のいない所でなんか変な事言ってなかった?」


 雪先輩はなんか照れくさそう私に聞いてきた。


「間宮くんは、すごく惚気けてましたよ! 雪は、ちっさくて癒されるとかですかね」


「マー君、そんなこと言ってたの〜!後でマー君に、文句言わないとだね!! でも、マー君も最初凄かったよ〜」


「何が凄かったんですか雪先輩!! 」


 私は、少し気になってしまって聞き返していた。照れくさそう雪先輩は、話してくれた。


「私外に出て遊んだ事あまり無いんだ、今は、マー君となら外でたりするんだけど」


「間宮くん言ってましたねゲームで、知り合ったって・・・・・・」


「そうなの、マー君凄くゲームは上手かったのそこに惚れちゃってたんだけどね、実際会ってみて見た目もかっこよかったんだけど性格が少し変わってたよ」


「お互いに、好きだって事が、空気感で、分かり出したぐらいからあえて何も言わなかったんだそしたらマー君、照れながらいきなり告ってくれたんだよ」


 雪先輩が、自分で惚気話をしながら悶えていた姿は、女の私でも少しドキッとしてしまうぐらい可愛かった・・・・・・、だから少し意地悪いこと言っちゃってた


「雪先輩の前でこんな事言うと怒っちゃうかもですが、最初は、信くんと違う意味でやばいやつだって思いました!」


「私もマー君と付き合い初めは、そうだったと思うよ今は少しマシだけど二次元大好きだったから私を1番って思ってくれるようにするの大変だったの〜」


 雪先輩の惚気が凄すぎるな・・・・・・、と思っていた矢先唐突に雪先輩が、質問してきた。


「杏奈ちゃんは、信条くんのこと好きなんでしょ?」


「えっ! な、何言ってるのですか〜!! そ、そんな事ある訳ないじゃないですか」


「今日初めて会ったけど何となくそんな感じが、したんだよ〜これは、女の感ってやつかな〜?」


 雪先輩・・・・・・笑顔なのに目が怖いよ〜


「でも、信くんと居る時なんか変になっちゃいます・・・・・・」


 私は、この先輩なら、話せるかなって思った。


「杏奈!! それを恋って言うんだと思うの〜」


 私が、信くんに、恋してる・・・・・・。そんなことある訳ないじゃない! 絶対に有り得ないわ。


「雪先輩・・・・・・話聞いて下さってありがとうございます。」


「でも・・・・・・、少し帰って考えます!」


雪先輩は、優しく接してくれた・・・・・・、また何か有ったら話してみようと思いながらゆっくり帰った。

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信長くんは討たれない 蓮々 @ren0000

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