第2話「い歴生の話」

 とりあえず前ページでこのエッセイの趣旨の説明は済ませたので、後は好き勝手に書かせていただく。

 まず何の話をしようかと思ったが、ひとまず「い歴生」の話をしようと思う。

 なにしろ、現在自分の書いた小説でもっともPVを稼いでいるのはこの作品だ。読者もその話を期待しているだろう。

 言うまでもなくこの小説は大河さんの大人気作品「いきなりレールガン女子高生」、略称「いレ生」の二次創作である。他人のふんどしでPVを稼いで売名行為をして恥ずかしくないのかと言われるとグウの音も出ない。そういう名を売りたいという色気があったのもまた事実であるからだ。

 もともとは冗談から始めた小説だった。今年の四月、大河さんが誕生日のプレゼントはいレ生の二次創作で、というTweetを見かけて、「これで本当に書くやつがいたら面白いだろうな」という思いつきで始めた企画だった。

 最初は1話だけで終わらせるつもりだったが、書き上げてみると1話につき300字程度しかない小説をひとつだけ書いただけでは二次創作をやったという気がしなかったし、冗談としてもインパクトが弱いと思った。冗談というものはなるべく本気でやった方がよいというのが僕の主義である。

 そうしたわけで、その日のうちに10話ほど書いてしまった。これがいけなかった。1話だけならまだしも、10話も書いてしまうと勢いがついてしまう。もっと書けるような気がしてしまうからだ。

 かくして終わりどころの見えないマラソンが始まった。10話書いた時点ではそれでも100話くらいで終わらせようと考えていたのだが、物語というものは続ければ続けるほど風呂敷が広がっていくもので、あれよあれよという間に気がつけば大変なことになっていた。気分はまるで富士鷹ジュビロの心持ちである。

 そうしたわけで、い歴生は100話を超えた今も終わり時は見えてはいない。

 一応、現在は同人版いレ生Ⅱの最終回である436話での完結を目指しているが、先の展開などほとんど考えず書きながら考えているのでどうなるかまったくわからない。


 いやまったく……どうしよう。

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タイトル未定 かんにょ @kannyo0628

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