さらばデンゲル人テレスと仲間たちその13

若手6人組の内、女性陣3人がパーティを楽しんでいるのは前回お伝えしました。

今度は男性陣を見てみましょう。


若くて冷静沈着なオーベルは一見すると落ち着いています。

マナーも悪くないようです。

でも、内心を除いてみると・・・


俺、こんなとこいていいのかな?ヤバいんじゃね!?

アレ、結構てんぱってるみたいですね。

でもまあそうですよね。


SNSで沈着な判断が出来ることと、こうした慣れない舞台で振舞うのは全く別物ですから。

でも、彼も意地があります。


他人に、特に仲間たちに気取られるのは絶対避けたい。

そこで、コウメイと同じく仲間の中に紛れたり、端っこで存在感を消したりと彼なりの努力をしていました。


その横を見るとゴカンがいます。

彼は性格が豪快です。

その場の雰囲気にのまれることはありません。


料理はバンバン食べるし、話は気さくにするし、結構慣れている感じです。

でも、マナーは今一なようで時々粗相をしていました。

もちろん、小さなミスであって皆さんが想像する動物的粗相ではありません!


でも、その気持ちいい態度が人を呼ぶようで、今まであまりなじみのなかった多くの人々と彼は出会い、話をしました。

もしかしたら、将来この出会いの中でひだまりの未来や彼自身の将来に関わる要素があるかもしれませんね。


ある意味ひだまりの仲間の中で一番このパーティで得をしたのはこのゴカンかもしれません。


ではラストを飾るのは問題児バグダです。

彼にマナーを求める方がまず無理でした。

彼の人を見る観察眼は変態的なもので、とにかく挙動不審でした。


仲間もあれの同類と思われたくないということで距離を置いていました。

相手がえらい政治家でも大学の教授でも何の距離も感じずに近づいていきます。

相手が紳士、または寛容な人物なら問題ないのですが、不審者と思われると一大事です。


流石にまずいと思い、コウメイが端っこから彼をとっつかまえて説教をしました。

でもバグダにはあまり効果がなく、結局不審者として関係者にマークされるという不名誉な経験をすることになりました。


でも彼の強みはそうした空気を気にしない所です。

もしかしたら彼なりに観察し分析して将来の糧にするのかもしれません。

知らんけど。


こうしてテレスたちのお別れパーティは無事?幕を閉じることになります。

次回は後日談です。

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