さらばデンゲル人テレスと仲間たちその12

さて、テレスたちがそつなく、コウメイがぎこちなく出席している上級国民向けのパーティ、若手の6人の様子はどうでしょうか。


若手の6人は最近まで大学生でした。

大学自体は優秀な所で、6人組は基本育ちのいいとこの坊ちゃん、嬢ちゃんでした。

でも、未来の国賓になるかも知れない人物たちのパーティに出席するほどのエリートはさすがにいませんでした。


当然、過去に経験があるわけもなく戸惑う者が多かったわけです。

ただ、その中でも女性3人、とりわけおっとり系お嬢さんのサンは経験はともかく雰囲気にはなじんでいたようで、苦も無くその空間を楽しんでいました。


皆さんの周りにもたまにいないでしょうか。

慣れているかどうかはともかく、その場の雰囲気になじんでしまい、暖かいオーラをまとって何とかしてしまうお嬢様タイプの女性。


マーズとムーンは社会的に見れば普通のお嬢さんでしたから、サンのようにはいかず緊張はしていました。

サンの近くにいて、居場所は確保していましたが、ガチごちな感じは隠せませんでした。


でも、女性というのは基本パーティは好きですし、彼女たちも前日はヒキコモリーヌとワイワイガヤガヤ衣装やマナーについてレクチャーを受けながら楽しみにしていたのもまた事実です。


上級国民の中にはカッコいい人、上品な人、あるいは芸能人もいるわけで彼女たちは少し慣れてくるとそうした雰囲気を楽しんでいました。

あとは食事です!


流石にこのレベルのパーティになると、テレビドラマで出てくるようなありきたりの料理ではなく、鮮やかで美味しそうで、それでいて見たこともないような豪勢な食べ物がずらり!


テレスたちのように参加者の相手をする必要もないので、マナーを気にしつつも楽しみに舌つづみをうっていました。

このような夢のような空間にまあ、多少育ちが良くても庶民といって良い彼女たちが参加するのは凄いことでした。


もちろん、彼女たちはそれに見合う命懸けの活躍をしたわけですからご褒美としてはまっとうだといって良いでしょう。

女性陣の幸せな様子を横目に見ながら、残り3人の若い男子の様子を見てみることにしましょう。

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