さらばデンゲル人テレスと仲間たちその11

デンゲル人テレスの為に開かれた最上級のお別れパーティ!

卒なくこなすテレスと仲間たちをしり目にひだまりのいつものメンバーはというと・・・


まずエリートキャリアウーマンのようなヒキコモリーヌはさすがにこの手の場所は慣れていました。

彼女自身は資産家であり、どちらかというと社交界よりも経済界の方が専門でしたが、それでも卒なくこなしていました。


この手の場所はあくまで親睦を深めるのが目的でありルールです。

いつものように毒舌や舌鋒鋭い弁舌はここではルール違反でしたので、彼女は何枚も猫をかぶりながらパーティを楽しんでいました。


次にひだまり組の中では年長者のコウメイですが、彼は若き頃父に連れられてパーティに出席した経験はあります。

でも、それはこのような上級国民が集まる豪華で格式の高いものではありません。


おまけに子供の頃のことなので食べることに夢中でマナー?なにそれ美味しいの??状態でしたので経験はほとんどないといって良い状態でした。

ぶっちゃけると、コウメイはこの手の場所は素人でした。


おまけに引きこもりの素質が強くあるので、明らかに落ち着きがなく挙動不審でした。

でも、さすがにそれだとまずいので、表向きは何か警戒しているガードマンの体でパーティに参加していました。


また、上級国民に知り合いはいないので、なるべく端っこに寄ったりSNS仲間の群れに混ざろうとしたり彼なりに居場所を確保するのに労力を使っていたようです。


それでも一応大人なので不自然ではありましたが、まあ何とか無難にこなしたようです。

ちなみにコウメイはこの日の後、疲れてすぐに寝込み、次の日も精神的にかなり疲れていたようです。


SNS戦などで大胆かつ繊細な判断をしてきたコウメイですが、基本的には上級国民というよりもオタクの引きこもりの素質が強いので彼の弱い一面を見る貴重な機会となりました。


次回は若き6人組の様子を紹介したいと思います。




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