さらばデンゲル人テレスと仲間たちその6
さて、ひだまりにおけるデンゲル人の処遇などについては前回のお話でその道筋が見えてきました。
次は、デンゲルに行ってからの行動についてです。
まず、デンゲルが今も内戦中で危険な事を考えると、最大の軍事力を誇るソーラー連邦の協力は必要不可欠である!その点ではテレスもコウメイもバグダも一致した見解でした。
その見解の延長線上の話として、テレスたちはひだまりの政府のゲスト、あるいは要人としての扱いとして、ひだまりの政府とソーラー連邦の軍部とで警護するという調整を行うことになりました。
もちろんこの場合は例の会議で官僚たちに根回しをするようにヒキコモリーヌがお願いするという形になりますが・・・
とにかくデンゲルまでの航路は大体目星がつきました。
次はデンゲルについてからですが、これについてはテレスの今までの実績や交友関係をフルに活用することに決めました。
具体的にはまず、例の会議で毎度の如く若手官僚たちに手回しをしてもらう。
ソーラー連邦とひだまり政府との間で話し合いをし、現地の暫定政府の中にテレスたちをねじ込むようにする。
まだテレスたちは若いので、テレスの父の人脈から暫定政府の代表を選ぶように工作し、その政府の中でテレスたちが十分活躍できるようなポストを、これまた根回しするという段取りでした。
テレスたちはここ数年ひだまりの国で官僚たちと内密な事柄も含めていろいろ経験してきました。
その経験は暫定政府の役人としても、場合によっては政治家となったとしても十分任に堪えうるものだったでしょう。
こうして、テレスたち、強者たちの活躍する場所は用意できつつありました。
しかし、これで終わりではもちろんありません。
次は両国のまたがる大問題、いや、人類の大問題についてテレスたちがデンゲルで、コウメイとバグダたちがひだまりで、それぞれ行うべきテーマを話し合いました。
次回に続きます。
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