さらばデンゲル人テレスと仲間たち

デンゲルの内乱によって多くのデンゲル人が亡くなりました。

その数数百万人!

それと同時にデンゲルの国家機能、治安機能、そしてデンゲル第一主義という民族思想も消滅寸前まで追い込まれました。


デンゲル人テレスとその仲間たちは大嵐吹き荒れるデンゲルから、ひだまりの国に問題を起こさない人々を厳選して避難させました。

沢山のデンゲル人が命からがら逃げだしてきて、生き残ることが出来ました。


しかし、ひだまりの国では別の問題が起きていました。

そうです!移民問題です。

テレスたちがひだまりの民に対してきわめて神経質に友好関係を保とうとしたことは皆さんも理解できると思います


事実、避難したデンゲル人のほぼすべてがテレスたちの言葉に従い大人しく暮らしていました。

しかし、デンゲルが混乱し国威が下がったことにより、今度はひだまりの民の間でデンゲル人を下に見る風潮が疫病の如く広まっていきました。


これに対してコウメイやヒキコモリーヌ、そして若手6人組はヘイトを無くすべく若手官僚たちやSNSの協力者たちと知恵を絞って頑張りましたが、こうした人種差別を完全に止めることはもちろん、その大きな流れを小さくすることも出来ませんでした。


この問題については別の時にまとめて説明しますが、とにかくひだまりの民とデンゲル人の間に危ない空気が充満していたのは厳しい事実でした。


こうした中、最初に述べた通り、デンゲル本国は混乱を極めつつも悪しき差別主義から脱却する環境が整いつつありました。

本国の再興とひだまりでの問題の解決のために、テレスはある考えに到達しました。


それは、いままでひだまりにいた者たちを含めデンゲル人が故郷に帰り、もう一度祖国を復興させる!という考えでした。


この考えをテレスはまず同じデンゲル人に相談しました。

デンゲルの仲間たちの反応は様々で、まだ早いのかなとテレスは考えました。


次にテレスはひだまりの長年の仲間たちに同じく考えを伝え、意見を求めました。

若い6人組の内、女性三人は寂しさを伝えながら反対の意思を示しました。


ゴカンとオーベルは何か思う所はあったようですが、無言を貫きました。

しかし、それは言外に残念さを示す行為だったのかもしれません。

残りの3人はもっとはっきりと細かい反応を示しました。

長くなりましたので、続きは次回に。


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