ちょうかつになるな!その11
さて、趙という国と秦という国の間で起きた戦争と策略、これによって損をした人と得をした人をそれぞれ紹介して、この歴史話を締めたいと思います。
損した者
趙括 秦の工作によって大出世しましたが、結局秦の策にハマり、戦場で苦しんだ挙句白起将軍に突撃して戦死。
趙の軍勢40万、同じく戦場で苦しんだ挙句無謀な突撃と兵糧攻め、最後は穴埋めでほぼ皆殺し。
趙の国王と貴族たち、秦から賄賂や工作資金をもらい一時的には得をしましたが、結局国家の弱体化のため殺されたり、国が貧しくなったことで損失を被る者多数。
なお、この少し後に国が滅亡したことによって特権を奪われたり、庶民となるだけにとどまらず殺された者も多数あり。
趙の国民、国防の要、あるいは大事な主力となる労働力を失い、生活の負担が増え、窮乏する者多数、後の戦いでも大きな損害を被る。
秦の白起将軍、趙括相手の戦には勝ったがあまりの功績の為に宰相に警戒され、後に謀反の嫌疑をかけられ自害。
得をした者、秦の国王と宰相、わずかな賄賂と工作資金で優秀な廉頗将軍から趙括に総司令官を変えたことで趙に大勝利。
秦の兵士、趙との戦いで大勝利したことで褒美など与えられたと思われる。
秦から工作資金などをもらいタイミングを見計らって趙から脱出した人々、歴史書に記述はないためいたとしても少数と考えられるが釣り餌をうまく取る魚の如くずる賢く振舞った模様。
これを見ても分かる通り、秦の工作資金に目がくらんだ連中のほとんどは後で命を含め、まったく割りに合わない大損をしています。
それだけでなく白起将軍のような秦の味方で功績のある者さえ収支がマイナスの者がいるのです。
味方ですら気に入らない、思い通りにならない者を殺す国家がよそ者で金になびく者を最後まで大事にしてくれると考えるのはあまりにもお花畑な考えだと思いませんか?
コウメイがひだまりに存在しいまだにガチスやデンゲルから離れようとしない人々に
伝えたいのはまさにこの歴史的事実でした。
さて、次のお話は舞台を再びひだまりに戻してその後の様子を見てみましょう。
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