デンゲル動乱とひだまりの影響

デンゲルの動乱はひだまりにも影響を及ぼしました。

長い目で見た場合、デンゲル派だったひだまりの政治家やメディア、法曹、教育、経済のそれぞれの協力者はほぼ霧散することになります。


しかし、デンゲルが混乱した当初はかならずしも彼らの滅亡を示す証拠があったわけではありません。


例えるなら、毒花の根っこが腐ったからといってすぐに花や葉っぱが枯れるわけではなく、中には脅威的な粘りで、外見を保持し一見健在かのように思える協力者も多かったのです。


ひだまり派も地方の多くとメディアの一部、そして若手の官僚たちとSNSによる若者たちの力があっても、一朝一夕にガチス、デンゲルの長年の牙城を奪うということは現実的には無理でした。


また、国家の滅亡時にもそれに殉ずるものは少なからず存在するものです。

人間がその組織に身を置く時、金や地位で付く者もいれば、教育や情報で洗脳される者もいます。


身もふたもないことを言えば、国からの教育を受けた人間は多かれ少なかれ洗脳されているものですし、テレビや新聞や書籍を見ていても人は洗脳されます。


これは作者の私見ですが、そうした「洗脳」というのは境界線が曖昧なもので、もし全ての洗脳の疑いのある教育や情報を封鎖したら人類社会はとてつもない停滞を招くのではないかと思います。


あまり深入りするのもアレなので、本題に戻りましょう。

ガチスやデンゲル派の中でも情報や教育によって洗脳された人間はまるで大岩のように不動の姿勢を示しました。


まるで、ガチスやデンゲルでの混乱などなかったかのようでした。

最初は敵の頭を狙うという観点からそうした人物、(議員やメディア関係者)に対してSNSなどの方法で攻撃、揺さぶりをかけていたひだまり派の人々も難攻不落の彼らの意思の強さにはへきへきとしていました。


また、鈍感なガチス、デンゲル派の人々も多く、それは今までうまくいっていたのだからこれからも上手くいく、変わることはないだろうという視点で物事を考える集団も以前健在でした。


そうした人々を前にひだまり派はどのようにアプローチしたのか?

次回に続きます。


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