デンゲル動乱とひだまりの影響その2

前回ではガチスやデンゲルが混乱しているにも関わらず、動揺しないひだまりのガチス、デンゲル派について紹介しました。

これは選挙やその他の多数派工作をする際に大いに参考になるとコウメイは考えました。


コウメイは考えを巡らせ、それを頭の中で形にし、それを仲間たちに伝えました。

彼の頭の中のイメージはだいたいこんな感じでした。


明らかに信念や洗脳が効いている人間を相手にするのは効率が悪いし時間の無駄になる。

確かにそうした人物の多くは年配者で重鎮と呼ばれる重要人物も多いが、それでも後回しにするのが良いのではないか。


次に、平和バイアスにかかっている、いわば今までうまくいってるのだから心配はいらない、というタイプの人間に対しても道理で説明したり、ありきたりの攻撃の言葉では効果が薄いと考えられる。


例えるなら「暖簾に腕押し」という感じです。

ゆえに最初の重鎮ほどではないが、攻略対象としては後回しが得策である。

では、どこを狙うか!


よく観察して見ると重鎮たちの周りにいる比較的若い層や安心しきっている人物の周辺の人々がねらい目であるとコウメイは見ていました。

彼らは重鎮ほど洗脳されておらず、安心しきっている層と違い、いろんな情報を得ているので内心動揺していました。


それと、見逃してはならない大きな要素が一つありました。

それはガチスやデンゲルが動揺しているためにお金の流れやコネといった実利の面で割りを食らうのがこの人々でした。


確かにガチス、デンゲルといった外的勢力からのもらいは重鎮たちより少ないのですが、報酬が薄い分だけ途切れると真っ先に影響が出るのがこれら下っ端の定めでした。


そこで、コウメイは仲間たちに自分の考えと策をしっかり伝え、その仲間たちが地方の人たちや今までSNSなどで重鎮たちを批判していた人々にその策を伝えるという方式を取ることにしました。


その策とはどのようなものか?

それは次回に紹介しましょう。

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