世界の混乱とひだまりの地方議会
世界の混乱はもちろんひだまりにも伝わり、6人組たちにもその情報は伝わっていました。
しかし、幸運なことにこの戦争の影響は今の時点では軽微であったので、ひだまりの民たちは自分たちの行いたい事柄を実現する時間を与えられました。
まずは、地方議会でひだまり派として当選した議員たちの連携の確認です。
何しろ、素人が多く加入したことで勝利に浮ついた雰囲気が各所に漂っていました。
ひだまり派の地方議員を当選させるのはスタートであって決してゴールではありません。
なので、一通り顔合わせと確認を終えてからは、これから地方議会で何をするか、また地方議員としてどのような仕事をするかという点をしっかり話し合うことにしました。
まず、議員として出来ることは条例の改正と予算配分についての意見を出すことです。
いままで、ガチスやデンゲル派によって牛耳られていたため、ひだまりの民にとって差別的な条例や慣習はかなり残っていました。
まず、そこから手を付け、ひだまりの地方の民がこの選挙をやって良かった、この議員たちを選んで良かったと思えるように変えていく必要がありました。
それだけではありません。
予算についてはそれ以上に重要な事があります。
いままで、ガチスやデンゲルという単語をつければ予算に関して青天井かと勘違いするような予算編成がされていました。
そうした部分をピックアップして徹底的に無駄や不透明なお金の流れを公にすることも行うことにしました。
これには、ガチス、デンゲル派の議員の経済力を削ぐという目的の他に、各地方の財政状況を好転させるという効果も期待できました。
何しろ、一部のガチス、デンゲル派の議員は地方予算を私物化するだけではなく、地方財政そのものを破壊して地方経済に大ダメージを与えることも視野に入れた行動をしていました。
そうした点も明らかにして次の選挙の争点にするという点も確認されました。
さらに地方についての話は続きます。
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