戦争とひだまりの国の影響

ガチスとソーラー連邦との戦争はひだまりの国にどのような影響を与えたのでしょうか。

ひだまりの国の地方選挙は終盤戦に差し掛かっており、その時は膠着状態がつづいていました。


しかし、ソーラー連邦との戦争の経過とともに続々とガチスの勢いが落ちていきました。

何故でしょうか。


彼らは戦争が激化するにつれ、ある者は国境沿いの兵士に、ある者は紛争地域の担当として配置換え、ある者は国内の治安と監視という風にガチス内部とガチスに緊密な地域に移動することになりました。


こうして膨大な物量でひだまりの情報戦を圧迫していたガチスは総崩れとなったのです。

デンゲルの工作員はそれなりに奮闘していましたが、やがてデンゲル本国でも戦争の影響が出ると彼らの多くも消えてゆきました。


物事には熱が伝わるのに時間差が起きることがあります。

ガチス本国とデンゲル国の工作員がいなくなっても彼らの影響力が残る分野はありました。


例えば、一部のガチス、デンゲル派の議員、大学などの教育機関、メディアなどでは相変わらずガチスやデンゲルに心酔した人々が工作を続けていました。

しかし、それも時間と共に影響力が落ちていきます。


それはまるで、電源を抜かれた家電のように・・・

とにかく、ひだまりの地方選挙はこうした流れを受けてひだまり派の大勝利となりました。


そして、それはガチスやデンゲル派の議員の大敗北も意味していました。

ガチスは当初、情報工作を行いその進捗を見て、本格的な軍事行動を起こす計画でした。


しかし、ひだまりの民が覚醒して情報工作での決定的勝利を与える前に抵抗しその計画を打ち砕くことに成功しました。

そうこうするうちにガチスもデンゲルも本国で異変が起き、ひだまりを相手にする余力が無くなったという流れになりました。


つまりこれはひだまりの民の頑張りが戦争という道を遠ざけたということです。

彼らの情報戦における戦いが、実際の戦争をこの時点で食い止めた、そういう意味でもとても大きい勝利といえました。


さて、この後の地方議会とひだまり、そして世界の情勢については次回のお話で。

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