ソーラー連邦参戦

ガチスの拡張政策に歯止めがかからずついに実際の世界で軍事衝突が起きました。

当初ガチス側も穏便にする意志がないわけではなかったのですが、軍部と国民の熱狂のためもはやその声を変えることは出来ませんでした。


ガチスが行ったのは紛争の正当化でした。

やがて、紛争はガチス国境の外にどんどんと広がっていきます。

ガチス西方のある国ではガチス政府の後ろ盾をもったゲリラ集団が中央政府を打倒して新政府を樹立しました。


これを見ていた覇権国家ソーラー連邦はついにガチスとの全面対決を決意します。

まず、石油や半導体などの戦略物資や食料などの生活物資の原則輸出禁止、ガチスがソーラー連邦に持つ金融資産の凍結、そして、人の往来の最大限の制限など矢継ぎ早に発表され実施されました。


それに対してガチス側は鏡の如く同等の処置を取って反撃しつつ、世界各地に軍を派遣し益々拡張主義を推し進めていきました。


そして、ついにガチスとソーラーを隔てた海上で両軍の海戦と航空戦が勃発、それとほぼ同時期にソーラー連邦はガチスによる軍事攻撃を受けたとして世界中にその事実と映像を発表、その会見が終わりソーラーの議会で事務的な手続きが終了後、ついにソーラー連邦による宣戦布告がなされることになりました。


その後、世界各地で軍事的衝突が起きましたが、その中にはあのデンゲルも含まれていました。

ガチスがデンゲルを保護の名目で占領、それに対してソーラー連邦は大軍を派遣してすぐさま対抗しました。


元々デンゲルは反ひだまりという国是を除けば、外交的には八方美人を演じていました。

軍事的にはソーラーと組みつつ、経済的にはガチスとも親密な関係を築いていました。


そして、肝心の思想面において、デンゲルの宰相はガチス派であり、周りの官僚たちはガチスとソーラーにそれぞれ属していました。

ゆえに、戦争の影響がデンゲルに及んだ時、国内は戦闘という面でも内政という点でも大混乱をきたしていました。


次回はその点を踏まえつつ、ひだまりの国の状況を見てみましょう。

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