ひだまり奪還の狼煙その10
ひだまりの民の逆襲による地方選挙の勢力奪還作戦、いわゆる「破竹の勢い」は序盤において沢山の候補者を立てることで先手を取ることになりました。
しかし、中盤戦になると、ひだまり側の新人議員候補たちの経験不足が目だち、勢いが停滞していきます。
その流れを見て、地方の若手官僚たちは選挙戦の経験を持つ障碍者や生活保護者の援護という方法で巻き返しを図ります。
そうした中、ガチスとデンゲルも態勢を立て直し、得意の金と色仕掛けと脅しによる調略で、ひだまり派の議員候補を次々に寝返らせていきました。
状況は明らかに一進一退となり、コウメイたちも目の前の課題をこなす以外決め手となるような手段はありませんでした。
コウメイたちにとって目の前の課題とはSNSとメディア対策でした。
地方議会のことは地方の人たちに任せるしかありません。
でも、SNSやメディアを通して、地方の人々に訴えることは沢山あります。
第一にひだまりの民の手に政治を取り戻すこと。
外国勢力の過剰な干渉を防ぐには、ひだまりの民が一致していることを内外に示す事。
ガチスやデンゲルに味方する者達はいずれ使い捨ての駒のようになること。
コウメイたちの頭の中には、ガチスとの戦争についても訴えたい思いがありましたが、地方選挙ということもあり、その話題を持ち出しても選挙戦にプラスになるか未知数だったため彼らは自重しました。
ひだまり側も精一杯戦いましたが、戦況はさらに膠着していき、この地方選挙では破竹の勢いは難しいと皆が諦めかけていた時、思わぬ出来事が起きました。
選挙戦も終盤に差し掛かった時、ガチス側が総崩れになりました。
先に結果だけネタバレすると、ひだまり側の大勝利となりました。
これだけ力が均衡していたのにガチスに恐ろしいほどの変化が起きました。
ちなみにデンゲルはこの時、ショックを受けつつも体勢を維持していましたが、明らかに風の流れが一変しました。
何が起きたのか。
次回、国際社会が大きく動き出します。
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