ひだまり奪還の狼煙その9
さて、ガチスとデンゲルも今まで同様、ひだまりの地方選挙を黙って指を咥えて見ていただけではありませんでした
選挙の序盤では味方の陣営に資金と人員とメディアなどのバックアップを行いました。
しかし、今までとは明らかに違うひだまり側の攻勢を感じ戸惑いを隠せませんでした。
選挙中盤戦になると、ひだまり側の多くが素人である点を突き、金による買収、色仕掛けによる計略、脅しといった多種多様な方法を取るようになりました。
前回述べた障碍者たちとの協力関係に関しても、障碍者側と新人陣営両方に揺さぶりをかけていて一定の効果を上げていました。
コウメイが以前指摘した通り、「破竹の勢い」で地方議員の勢力を外国勢力からはぎとる大きな流れが出来ていました。
しかし、ガチスとデンゲルの反攻によってその流れは一部停滞していました。
この流れ、つまり、ひだまり派の勢いと、既存の政治勢力やメディアに対する不信のエネルギーがひだまりの地方議員勢力を掌握することができるのか?
それともガチスとデンゲルが今までの勢力を保持しつつ、ひだまりの経験不足を突いて地方勢力を把握することになるのか。
この時点ではまだ、なんとも言えませんでした。
事実、SNSでの事前予想でもお互いが都合のよい分析を披露する場となっていたためにどちらか一方に流れが決まるという雰囲気ではありませんでした。
コウメイ考案の「破竹の勢い」作戦は最初の流れで一気に戦局を決するワンサイドゲームが主要なシナリオです。
じつのところ、選挙中盤で互角に見えるようでは問題がありました。
「人は勝馬に乗る」これは政治の世界では常識です。
そして、志がなく、利害で動く人間であればガチスであれデンゲルであれソーラーであれひだまりであれさしたるこだわりはありません。
そしてこういう人々が乗っかったほうが勝ちになるというのが、釈然としないとしても歴史のパターンでした。
コウメイをはじめひだまりの民の中に動揺が芽生えつつありました。
次回に続きます。
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