かつ丼天ぷら合同さくせん 

ここで、満を持して女性部隊が登場です。

性格にはリーダーが女性達で、多くの女性と男性、それと心が女性の方も加わった多様な「女性軍」でした。


とはいっても今までの殺伐とした野郎どもの罵声とは異なり、目的も手段もガラッと変わりました。


例えば、かつ丼さくせんという視点で見ると、彼女たちの役割は話の分かる老刑事です。

それは慈愛がなければなりません。

また、天ぷらさくせんという視点で見た場合、彼女達のメッセージは独善的な教祖達のグループとごく一般の障碍者の方達を分離させて、衣の部分を大事にまとめつつ、エビを丸裸の小さな状態にし、それを内外に占めすのが目的でした。


まず彼女たちは罵声を浴びせる男性陣に対して、汚い言葉や心ない中傷に対して毅然とした言葉で非難します。

その量は膨大で表現方法も参加人数も男性陣を上回っていました。


いちいち一つ一つ書いていくと途方もないことになるのでバッサリ要約すると、 「ちょっと男子~」から始まって長々とお説教をする、例のパターンでした。


もちろんこれはあらかじめ打ち合わせしたプロレスでしたので、男性陣はほどほどに当たって、あとは流れで押されていき徐々に引いていきました。


これは男性陣側からみても賢明なことで、いくらデンゲル人に甘いSNSでもやりすぎた場合にはペナルティーが来る可能性はゼロではありませんでした。


それにこのひだまりの民の罵声部隊以外にも後から、あるいは任意で参加した別の集団が健常者として障碍者や経済的に弱っている人達に対して、この時とばかりに加勢したので、それをなだめるためにも引き際が重要でした。


さらに、罵声部隊にいる仲間の間でも、これはやりすぎではないかといった声や同じひだまりの民にこの仕打ちはと、良心の呵責を持つ者も少なからずいました。


良し悪しはともかくひだまりの民の多くは目的のために非情になるのは精神的にきつかったようです。


ゆえに一通り作戦通りの行動をとった後、彼らは安堵の思いを浮かべながら強い女性達の正義の言葉に追い立てられていったというわけです。


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