閑話休題 孫子準備体操編21

現代の日本君の情勢を見た時に過去の歴史から大雑把に言って二つの可能性について考えることが出来ます。


一つは第二次世界大戦でのアメリカ君との戦いとその反省です。

それについてはずいぶん前に十分説明した通りアメリカ君が力を持っている間は決して逆らわない事というのが要点でした。


そして二つ目は関ヶ原の島津です。

つまり、豊臣方の勢力が強い間は逆らうことが事実上不可能ですが、徳川家康が勝ち、豊臣方が負ける前に存在感をアピールしつつ国力を保ちながら勝者と交渉し、和議を結ぶということです。


この場合の徳川家康は言うまでもなく中国君です。

この小説の中で何度も書いたり指摘したりしてきましたが、「正義とは力」です。

例え力が相手に及ばなくても、力があり相手が潰すよりも生かした方が良いと判断すればより良い条件で和議を結ぶことは出来ます。


もし、こうなった場合中国君の制度を取り入れながら、アメリカ君に対してかつての戦争に関する賠償を求め、その権益を中国君に上納することで日本君の存在価値を高めることが出来るでしょう。


もちろん、これで中国君が納得するかどうかは分かりませんが、恐らくアメリカ君の制圧、あるいは優位を固める方が経済的にも政治的にも優先されるのでしばらく時間がかかることが予想されます。


そして、その間にアジア人と白人という区分けの中で生きていけるように交渉していくのが中国君と穏便に済ませることの出来る数少ない方法でしょう。


そしてこの状態を想定して書いたのが以前にも述べた関ヶ原と島津シリーズのお話です。

正直島津は生き残りましたが、苦難の道でした。

もし、このシナリオになった場合は相応の覚悟はしておいてください。


個人的には仮に中国君とうまく交渉できたとしても、戦国島津よりは苦しく、第二次大戦後よりは少しマシぐらいかと思います。


それと、障碍を持つ方、今、政治や政府に不満を恒常的に表現している方、国から見て生産力の低い方、性的な表現に寛容な方、お金持ちの方、反政府的な宗教を信条とする方、ETC・・・こうした皆様は順当にいけば犯罪者とされる可能性が高いと思われます。


今のうちに中国君やその周りの国々の様子をよく見てしっかり調べて力ある正義に従うことが出来るように心がけておくことをお勧めします。


なお、生産力の高い方、政府に従順な方、思想や言論の自由が制限されても苦にならない方々はそれほど心配することはないかもしれませんね。


さて、様々な将来の可能性について書いてきましたが、もちろんこのシナリオ通りにいかない可能性も大いにあります。

あくまで孫子の準備編と今までの歴史で学んだことを踏まえての試行錯誤ですので気楽に読み流してもらえたらと思います。


最後に、もし中国君のトップが作者である郭隗の馬の骨やフウイが尊敬する光武帝の再来のような名君になっていたら上記のような心配は無用で中国君と真の友情を育むことが出来るかもしれません。


というわけで希望を持って孫子準備体操編は終了したいと思います。

あ、まだまだまだ(大事なことなので3回)お話は続きます。

お楽しみに。











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