閑話休題 孫子準備体操編18
もし、中国君がアメリカ君に戦争では負けてもその後に勝つシナリオについて前回書きました。
実はここでも関ヶ原の後のお話が参考になります。
戦の後で何が起きたかをざっとおさらいしましょう。
まず、論功行賞が行われます。
その時逆らった大名や日和見をしていた大名などは軒並み減俸、改易といった現代で言う所の給料の漸減やリストラのような処置がとられます。
法律も当然勝者の権利として中国君の都合の良い形になります。
それは別におかしいことではありません。
第二次世界大戦で欧米がしたことと同じようなものですから。
そして前に指摘したアメリカ君が勝った時と逆の形で裁判が開かれる可能性があります。
それはアメリカ君に加担した政治家や有名人が処罰を受けることになります。
この辺の感覚は関ヶ原後の大名の処置を思い出してもらうとピンとくると思います。
可能性の話として言いますが、今の香港などが参考になるかもしれませんね。
なので、このシナリオに突入すると判断した場合には、皆さんも生活に大きな変化を与える可能性が高いので心の準備とそのための勉強をすることをお勧めします。
そして、ここでまたまた関ヶ原の話をします。
ご存じの通り、島津は関ヶ原で西軍についたわけですが結果としては本領安堵、つまり現状維持という破格な待遇を受けました。
どうして生き残ったかについてここで話すと偉い長くなるのでアレですが、どうして潰されなかったかについては分かりやすい理由があります。
それは、潰すと高くつくからです。
別の表現をするならば島津は力があったので潰そうとすると勝つとしても費用も人的損失も莫大な上に勝った後のうまみ、つまり利益がほとんどありませんでした。
それならと徳川は和平をすることで自分達が損をしない選択をしたのです。
つまり、結論をびしっというと、このシナリオになった場合(ならない場合でも)日本君が強く、戦争をして潰そうとしても損をする状態にしておけば有利な条件で付き合うことが出来るということです。
以前も話しましたが、中国君とアメリカ君は世界の大国としてツートップの存在であり、それは徳川勢力と反徳川勢力(東軍と西軍)の形とよく似ています。
そして戦国島津の立ち位置も現在経済力3位、軍事力6位と言われる日本とよく似ています。
なので、戦国島津の歴史を学ぶのは参考になるかな、というのが作者の感想です。
次の話では中国君とアメリカ君が戦争をしないでこのままダラダラしたらという話についてさらにシミュレートしてみたいと思います。
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