閑話休題 孫子準備体操編17

前回のお話では中国君が戦争でアメリカ君に勝つ場合について取り上げました。

繰り返しになりますが、現在の様々な見えている情報を集め、精査して見る限り

中国が戦争で勝つ可能性は低く、恐らく負けて不利な条件で講和になる可能性が高いかなと思っています。


ただし、ここからが私達の独自の見解でしかも可能性としてはアメリカ君の勝利よりは低いものの十分中国君が逆転勝ちするシナリオを紹介します。


それは中国君が負けた後、大量の難民が日本君やアメリカ君の所に来て、日本君とアメリカ君の経済や治安を破壊しながらその数にまかせて政治的に乗っ取るという手段です。


中国共産党がある間は、相手として敵対するという大義名分があるので人の流入を避けることが出来ますが、もしそれがなくなったり手打ちとなった場合、大量の難民が来た時に防ぐ大義名分がありません。


民主主義国は人権や人命という印籠に極めて弱い性質を持っています。

そこをこの機会に弱点として突かれたら今の法体制や大衆の認識では恐らく大混乱をきたすことになるでしょう。


もし私が中国君の偉い人ではなく、一般大衆の中の一人でアメリカ君に一泡食わせてやろうと思うならこのシナリオが一番興味深く惹かれると思います。


ここで、今、そして未来のアメリカ君の態度が彼ら自身の将来を大きく左右することになります。


もしかつて日本君と戦いボコボコにしたアメリカ君なら法律を整備して侵入を防ぎ、もし来ても問答無用で返還、それでも侵入を企てた場合はアメリカ国民の生存権を脅かす存在として厳正に対処する。


そして、民衆のほとんどはそれを固く支持する、これが出来ればアメリカ君は第三次世界大戦でも勝者として三度国際社会で覇者としての防衛を果たしパックスアメリカーナを成し遂げるでしょう。


逆にそれが出来ない場合、治安は大幅に悪化し、アメリカ君は歴史上初の海外からの占領を許すことになります。


さて、大混乱が起きるのは必死ですが、とりわけ大きなカオスの要素があります。

それは白人支配の終焉という大変化です。


支配地域の変化によって白人が政権を降りるというのは南アフリカをはじめとしていくつかの国でありました。


しかし今回は世界的な交代となります。

そうなったとき、今まで歴史上白人達が行った虐殺や侵略について当然中国をはじめ非白人国から謝罪と賠償を要求される可能性があります。


歴史というのは勝ったものが正義です。

もし中国君がこのお話のシチュエーションで勝った場合は。

この後について考える時に参考になる情報を次のお話で紹介したいと思います。




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