閑話休題 孫子準備体操編19

さて、閑話休題として書いてきたこの孫子準備体操編もそろそろクライマックスに近づいてきました。


ここでは、アメリカ君も中国君も戦わずダラダラした場合について書いていきます。

正直この可能性、一般的な感覚をお持ちの方は一番可能性が高いと思ってらっしゃると想像します。


しかし、私達はこの可能性は戦争になるより低いと考えていると前に述べました。

なぜそう言えるのかここでも追加の情報をお伝えします。


まずアメリカ君の海軍の方面司令官が6年以内に衝突する可能性があると明言し、その後アメリカ君のどこからもクレームがこなかったというのが第一の理由です。


そして中国君はこの発言にひるむことなく国内にも国外にも台湾に対して必要とあらば制圧をする旨の発言を繰り返しました。


そしてアメリカ君の政治家、大統領から議会まで台湾侵攻が起きた場合は武力介入について肯定的な発言こそあれ、温和な解決を望む発言がないばかりか、発言しずらい空気すら強く漂っています。


そして、これが最大の要素ですが中国君の経済が西側諸国との経済制裁のためにガタ落ちしている点があります。

それゆえ国内で不安と不満が募っています。


中国君の視点で見れば西側諸国がいじめをしているせいで生活が苦しくなってる、その一方で中国君は頑張っていて西側諸国のいじめには負けない、そしてこの機会にアメリカ君を超えてNO1になるんだ、そんな熱気が漂っています。


この空気、以前もどこかであったような・・・

ちなみにこれは現状のお話です。

その上でこれを回避する方法ですが、中国君の拡大を止めるのは相当難しいと言えます。


なぜなら、かの国は上はお上から下は人民まで自分の正義を疑わない人達の集団と化しているからです。

中には中国人に知り合いがいて、そんなことはない、という方も多くいると思います。


でも、思い出してください。

大日本君は昔アメリカ君に助けてもらいました。

でも、戦争をしたのです。


ちなみに戦争直前でも鉄、石油、エンジン、その他多くの物資をアメリカ君に依存していました。

また、親米派の議員や陸海軍の将官、科学者や一般人でも少なからず良い人達はいたはずです。


蛇足ですが、昭和天皇をはじめ、宮中の中枢の人々は第一次大戦の戦火と革命の中で生き残った英国王室に強いシンパシーを持っていました。


それでも民衆を抑えることも、アメリカ君の怒気を抑えることも出来ずに戦争に突入せざるを得なかったのです。


正義をかざせば相手が引かない限り引くのは困難です。

イケイケだったとはいえ大日本君でさえそうでした。

それでも引くというのは難しいですが、アメリカ君が引けば話は変わります。


長くなりましたので、次こそは戦争を回避した後の世界についての予想、考察を紹介します。





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