閑話休題 孫子準備体操編5
人は各々自分の信じたいものを信じる。
これはかなり精度の高い真実だと思います。
例えば日本では北方領土、竹島、尖閣諸島といった地域を自国の領土としています。
これは私個人の感想ですが、日本は戦争で負け、多くの領土を失いました。
そうした歴史を踏まえ、またそれぞれの島の領有権の根拠を聞くと客観的に見ても日本の主張は筋が通っていると考えます。
一方、私や他の日本人がどう考えるかとは別に領有争いをしている国では反対の主張をすることは珍しくありません。
例えば、最近ロシアでは日本の教科書がうそをついていると主張しています。
韓国では教科書で係争中の島を自分の領土とし、強烈な愛国教育を行っています。
中国でも尖閣諸島の領有の主張と共に船を大量に出して威嚇を繰り返しています。
これは日本君がグーを出せない事を知っているからこそできることであり、日本君の大きな弱点です。
それだけではなく、日本君にグーを出させて、あわよくば日本君の腹にグーパンチを打つための挑発かもしれません。
これも後の祭りの話ですが、日本が強いうちに傲慢な態度をひけらかすのではなくうまく外交で戦時中のこうしたルールを変えるべきでした。
とにかく今の時点では軍事的、自衛隊の戦力的にはともかく。大義名分という観点でいくと日本君はとても不利な状態です。
たとえ言いがかりでもけんかになると悪く言われてしまい評判が悪くなる可能性があるのです。
なので、日本君が他の存在とは違うということは覚えておいてください。
もしかしたら、相当な我慢を強いられるかもしれません。
ただし、いつまでも無抵抗というのもいけないことだと私は考えますが・・・
これはあくまで仮定の話で私達の望む世界ではありませんが、この日本君に厳しいルールを変える方法はあります。
それは次の戦争で負けないことです。
必ずしも勝つ必要はありませんし、積極的に外国に攻める必要もないとは思いますが、もし現在においてかつての日本と同等以上の迷惑をかけたと断罪される国が現れた場合、恐らく日本の呪縛は解かれることになると思います。
孫子は戦争は国の大事と説いています。
戦争が嫌いであることと戦争を知らない事は決してイコールではありません。
むしろ、戦争から遠ざかり戦うことすら侮った人々が先人の努力を足蹴にして争いの種をまき散らすこともあるのです。
自分を知ること、相手を知ること、じゃんけんで負けない事、勝ちすぎて調子にのらない事、これだけ知っていれば孫子の基本をマスターしたと言っていいと思います。
どうか、お役立てください。
マーズ、コウメイ、フウイ、郭隗の馬の骨より大事な読者の皆様へ
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