室町幕府と一向宗を見ているとこうした風景が思い浮かびます。

身内に甘く、負担や法ややたらいろいろ言ってくる。

その割には仲間の寺や武士達には法律を施行せず、権益等で美味しい思いをさせている。

えらそうなことをいう割には領主同士の喧嘩の仲裁もろくにできず、治安も経済も良くならない。

こんな組織などないほうがましだ。

そういえば、あの一向宗とかいうところ、偉い人に付け届けをしなくても面倒くさい修行をしなくても念仏さえ唱えれば仏様の力で幸せになれるそうだ。

とにかく従っていれば、身分に関係なく救われる、どうせお先真っ暗な世の中だ、今あるダメな組織はこちらからお断りだ。

えらそうな事や小難しい事いってる幕府や領主様や寺なんぞ信用できるか。

むしろ、簡単な解決策を教えてくれた教えに従おうじゃないか！！！

こんな感じです。

馬鹿な民衆だと思いますか。

私はもし、この民衆を馬鹿にした場合、その馬鹿な民衆に見限られた人達はどう表現するのが適切なのか、とても興味があります。

この表現だとピンとこないと思うので現代風に変えてみましょう。

えらそうな事や小難しい事いってる日本政府や地方自治体や外郭団体なんぞ信用できるか。

（ついでに権力や権益の甘い汁を吸っている○○局や××新聞、△△教、その他思いつく団体や組織を想像してみてください）

むしろ、簡単な解決策を教えてくれた教えに従おうじゃないか！！！

××先生はこんな簡単な解決策を教えている。

？？様は※※党を打倒すれば日本は平和で世界一良い国になれる。

いやいや、腐りきってる日本を徹底的に革命しないと許さないぞ！！！

念のためもう一度言いますが、私は革命も戦国時代も望みません。

もっと言えば、今の政府や統治機構がしっかり仕事をして国民の多数から信頼を得て安定した政治をしてくれることを心から望んでいます。

でも、そのためには今書いた不満を持つ人の数を最小限にする政治が必要です。

そして、他でもない政府の皆様がその不満の燃料をまき散らしています。

政府の方々には早いうちに危機感を持ってほしいと思います。

いくら、今の野党の支持率が低いとはいえ支持政党なしの数字は与党に匹敵、あるいは超えている事実があります。

また、最近の地方選では与党候補よりも無所属の候補が勝つことが珍しくなくなっています。

それにネットの中を見るとかつての一向宗のように現体制に不満を持ち、精力的に活動する多くの人々がいます。

そして、隙があればその炎が燃え上がるのは不思議ではありません。

次の章ではさらに突っ込んだ話をしようと思います。

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