テレビ放映戦国大名総選挙その79 織田信長

最近の研究では修正されている点も多いとはいえ、織田信長は昔からある因習や法律や規制に関して撤廃や緩和をし、経済を活性化させたという評価がされています。


確かに信長の治めた地域では城や道などのインフラ、商業や文化が活発になった印象があります。


民が重税で喘いでいて、生活に苦しいのであればそのような現象は起きなかったでしょう。


また、生活が苦しくなると反乱や一揆がおきる可能性が高まりますが、当時の状況を見ると信長の勢力圏よりもむしろ敵側のほうが多い印象です。


とある話によると信長時代の税率は33%、他の多くの地で50%以上だったことを考えるとかなり安いです。


それと、道路についても善良な民が通りやすいようにまっすぐな道を整備したそうです。


今の感覚だと当たり前かもしれませんが、戦国時代の場合逆の考え方で、道を通りにくくして防御力を高めることを良しとしていたそうです。


なので、移動に時間がかかることはもちろん山賊などがいて治安も悪くなる原因という話もあるといいます。


こうした、民の活力を活性化させる方法に発想を転換した結果信長の経済力は他の大名を圧倒し、軍事力についてもその豊富な資金から他の勢力よりも極めて有利な立場に立つことが出来ました。


さて、今政権を担っている皆様、皆様は今、どちらの側の方法で政治を行っているでしょうか。


身内ばかりを優遇し、そのつけを一般の民に押し付け、税金や賦役を増やし、法律を煩雑化して民を苦しめ貧しくさせ、不満と不信と冷たい目で見られていた室町末期の政治でしょうか。


それとも、税金を軽くし民の負担を軽くし、煩雑な法律や無駄な手続きを簡素化して新しい時代を切り開いた織田信長のような方法を目指していますか。


あ、安心してください。

織田信長は歴史上の大天才、今の政権の皆様にそのような高望みをするつもりは私にはありません。


皮肉じゃないですよ。

以前もどこかで書きましたが、民主政治はその国の国民のレベルの政治家が原則選ばれると私は考えています。


私自身、自分が信長公だなどとは夢にも思っていません。

ただし、歴史から学ぶことは出来ます。


それは織田信長の良い点を学ぶことも大事ですが、その前に足利幕府がどうなったかを見て、そこから失敗しないことも学ぶことが出来ます。


その点をもう一度一緒に考えてみましょう。








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