国が生きているということ

日本という国は世界の歴史上とても変わった国です。

実は国というものが出来てから、権威と権力がいっぺんに変わる経験がほとんどないという世界史の中でもめったに経験のない歴史あるいは経験を積み重ねています。


もちろんこれは不変ということではありません。

権力という点で言えば、平安の貴族政治から武家政治への移行、そして徳川幕府から明治維新への転換がありました。


そして、権威についても第二次世界大戦での敗戦によって朝廷の権威は一時的に揺らぐことがありました。

そうした事実はあったにしても、権力と権威が空白になり、無制限の秩序崩壊ということはありませんでした。


日本が大地震で混乱しても、海外と違ってある一定の秩序が働き、比較的短期間に通常の秩序が回復するのもそうした長年の歴史の積み重ねが大きいのではないかと思います。


では、世界史的に見た場合はどうかというと「革命」というのが起きます。

そうすると国や地方の公的な組織の人間や法律が大幅に変わることが普通です。

これだけだとピンと来ないかもしれませんが、変わるまでの時間の間、空白が発生します。


それは法律が機能しなくなったり、犯罪が野放しになったり、公共のインフラ、(水道、電気、ガス、ネット回線、電話線)などが動かなくなることを意味します。

今でも、政府の権限が届かない地域ではそうしたことが、今現実に起きています。


これを聞いて、先進国には関係ないと思っている方もいるかもしれませんが、世界一の超大国アメリカでは一部の地域が政府に反旗を翻して地方自治体を占拠したというニュースがつい最近ありました。


アメリカの場合、今の時点ではごく一部で起きている出来事ですが、もしこの運動が広がったら全土が混乱する可能性もあります。

国が生きているというのは実はとても大事でそして当たり前のものではないのです。


アメリカは確かに超大国ですが無敵の国家ではありません。

実は今の時点で次期大統領に権限の委譲を拒否する政府機関も複数でているという情報もあります。


このニュースの真偽はいずれ明らかになるでしょうが、国が内部から混乱することは今でも起きていますし、私たちの住む日本でも数年後そうなる可能性もゼロではないでしょう。


ここで唐突かと思いますが、戦国時代の島津について大まかな流れを紹介することで内部の混乱が起きないようにする方法と起きたときに連鎖的に生じた出来事を知り、将来のお役に立てたらいいなという思いを込めて歴史を復習したいと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る