第271話 地味なツイート、大きな収穫

フウイはトラウマを抱えていた。

かつてSNSで大失敗したので、今回は慎重に、慎重に言葉を選びました。

それ以上にリツイートやいいね、フォローを慎重に選びました。


かつて3000近くあったフォロアー数が数十となるととても寂しく思えることもありましたが、まずは復活したことを喜ぶことにしました。

まずは気心の知れた同士のような存在、小説仲間たちにフォローしていきました。


その時も前後の文章を丁寧に読んで空気を読み行けそうと思ったら一人ずつ誘っていきました。

その結果ほぼ全員と相互フォローを築くことに成功しました。


次にかつてインフルエンサーになりうると考えた人とコンタクトを取りました。

慎重に、慎重によくツイートを読んで空気を読みます。

相手との友好的なやり取りが出来るようになってからも時間を置きました。


そして、フォローをしてみたら相手も喜んでフォローをしてもらい、しかも丁寧なコメント付きでした。

これはフウイを元気づけました。


何しろこの人物は宮崎の観光紹介の要であり、宮崎と言えばこの人という人物の一番弟子なのですから。

この人物の情報は宮崎のしかも元気を与えるような明るくてためになる情報がとても多かったのでリツイートするのもとても楽しいことでした。


そしてもう一人、どうしても外せない人物がいました。

それは戦国島津を積極的に宣伝する島津一族の若武者でした。

前にツイッターで会話したときには島津家の人しか知らないような情報を沢山教えてもらい、それはフウイを通してコモロウの小説のネタにもなりました。


なにより彼は島津家の中で戦国島津を外に発信しようと頑張っています。

彼の努力の成果でしょうか、ドリフターズというコンテンツが鹿児島のいろんな地域でイベントの形で展示され多くの人に知られることになりました。


もし、鹿児島の人が保守的で、ドリフターズけしからん、などと言われたら今まで島津に関心を持ってくれた沢山の人々は引く並みのように去ってしまったでしょう。

事実、フウイは一部の鹿児島のコンテンツ産業の人間が高飛車であるのを目撃していたのでとても懸念していました。


しかし、そうした流れはかなり改善され、鹿児島の人達と全国の島津ファンはよい関係を構築しつつあります。

彼は元のように付き合ってくれるのでしょうか。

それは次の章で発表します。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る