第240話 誘致絶望編10 コモロウは元気です
さて、未知のウイルスの影響で祭り之介、フウイが絶望的なほどのダメージを受けている中で、コモロウだけは単騎、奮戦していました。
彼女はこの時期、小説を書き続けていました。
内容は島津忠良(日新斎)についての解説本のような内容でした。
実は、これはウイルスが起きる少し前にフウイから提案されたことがきっかけでした。
フウイは以前、島津について調べていた時に、島津日新斎いろは歌の本を買って読んでいました。
そして、島津について知ってもらうためにはこのいろは歌を知ってもらうのが大事であると考えたのです。
しかし、説教臭く、インテリっぽいフウイが書くと鼻につく内容になると考え自重していました。
そうして、悶々としていたある時、ふとフウイは閃きました。
コモロウに書かせてみようと!!!
そこで彼女に例の如くネットを使い提案してみました。
最初の彼女の反応は「めんどくさい」これです(笑)
フウイもダメかと最初は思いましたが、何とか自分の意志を奮い立たせ、かつ頭を使ってコモロウを説得しようと試みます。
「大丈夫、簡単だから」大丈夫というのは魔法の言葉、無責任にこの言葉を連呼すると何とかなることをフウイは経験から知っていました。
それだけではありません。
コモロウを説得するため、色々と提案します。
「原文と現代語訳は自分の持っている本があるからそれを写せばいい」
「それと自分が資料となる歴史上の人物やあらすじは用意するから、後はコモロウの表現で直すだけでいいから」
さて、このやり取りは次の章でも続きます。
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