第232話 誘致絶望編3 祭り之介落ち込む

祭りといえば、この男元気で前向きな祭り之介!

そんな彼も今回のウイルス襲来によって大きく変わっていくことになりました。

ウイルス襲来直後、彼は元気でした。

何しろ田舎ですから、情報も遅く当然警戒心もありません。


彼のおおらかで豪快な気性は何も変化していませんでした。

しかし、状況は徐々に変化していきます。

まず初めに、宮之城市役所の観光課の友人の杉田と会う際にこのようなことを言われました。


「これからは車で同伴が出来ない決まりになったからよろしくな」

これが、きっかけとなる第一の変化でした。

その後、まわりでマスクをする人が多くなり、祭り之介もいやいやながらマスクをするようになりました。


その後、市役所でビニールネット(アクリル板)が登場し、その後でコスモ〇などのドラックストアでもレジなどに設置されていきます。

もともと開放的で野生児な祭り之介にとって息苦しく好ましくない変化でした。


その後、彼の精神を蝕む変化がおとずれます。

それは、依然述べた定期的な祭りの中止です。

これは彼には壊滅的に堪えました。


初めの一つ二つが中止になった時は前向きに、「今だけの辛抱だ、次は大々的に賑やかにやろう」と発言していました。

ところが、3つ4つ中止になり、それがいつまで続くか分からないと理解すると彼は眠れなくなりすっかり元気がなくなり食欲もいつもの三分の一まで低下しました。


こうして彼は落ち込んでいきました。

次の章ではその後の祭り之介について追っていきます。


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