第144話 司馬懿と私と小説と・・・

突然ですが、私と司馬懿は似ていると思います。

と言っても智謀が96あるとか、疾風のように兵を率いてあっという間に敵をなぎ倒す戦術家とか、諸葛孔明に比肩するような才能の持ち主とかそういうところではありません。


私が似ていると思ったのは、彼は詩がとても下手で、どう下手かというと報告書のような文章を書くのです。

詩というのは想像力や修辞や感情がこもっていなければならないのですが、司馬懿は極めて事務的な人間だったようでそうした表現がとても苦手だったようです。


私もその点がよく似ていて、恋愛とか工夫された文章とかを書くのが苦手です。

もっといろんな表現で気持ちを伝えたり、いろんな修辞で説明したいと思うのですが、学生時代に孫子と韓非子の原文翻訳ばかり好んで読んでいたので知らず知らずのうちにそうした詩的表現を避けてしまう癖がついていました。


この欠点は今でも尾をひいていまして、恋愛小説とかを見るとつい流し読みをしてしまう癖が出てしまいます。

なんとか努力して多くの皆様の恋愛小説を読み、少しづつですが消化できるようになってきました。


他にも小説を読むときに困ることがありまして、それは速読の癖です。

先ほどの流し読みとも関連するのですが、キーとなる単語に注目しそこから全体を把握する読み方を会得してしまったため、細かい文章の工夫を見逃してしまうという欠点もありました。


これもただいま努力中ですが、年を取ると記憶力と集中力が落ちるので読んでいるのに頭に残らないことがあります。

では、どうするかと言いますと、一回読んでから感想を読んだり、作者の近況やレビューを読んで補足するようにしています。


今となっては小説本文を読むのと同じくらい感想や応援メッセージを読むのが楽しみになっています。

最近はカクヨムで近況や感想などが鈴マークで表示されるようになったので、その文章を読んでモチベーションを保っています。


カクヨムを見ると沢山の小説を書き、かつこれまた沢山の小説を読み感想を残していく方がおられますがただただすごい!と思います。

よい長編小説を書く方は知識と表現力の点でオールラウンダーの方が多く、序盤、中盤、終盤と隙のない方が多くただただ圧巻です。


今小説を書いている身としては司馬懿ではなく諸葛亮か曹孟徳のような才能があればいいのになあと思う今日この頃でした。

これから度々、皆様のところに感想を残すことがあるかもしれませんがどうかお手柔らかにお願いします。

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