第143話 梅雨と島津雨
梅雨の季節がやってきました。
洗濯物を干す奥様方にとってはつらい季節かも知れませんね。
でも、この季節に雨が降らないと夏に水不足でもっとつらい思いをしたり、米や野菜などが高くなってこれまた困ったことになることもあります。
そんな皆様に鹿児島に伝わる「島津雨」いう言葉と意味、そして由来についてお話したいと思います。
もし、鹿児島ゆかりの友人、知人がいましたらお話するとよいかもしれません。
尚古集成館(しょうこしゅうせいかん、島津の歴史と文化を伝える博物館のようなところ)から島津雨についての説明を引用しました。
島津家に伝わる言い伝えの1つ。頼朝落胤伝説に見られる丹後局が初代島津忠久を雨の降る夜に出産したことに因んで、島津家では雨をめでたいことが起こる吉兆とし「島津雨」と呼んでいた。戦国時代、島津貴久が使用したとされる「時雨軍旗」はその故事をもとに作成されたものである。
簡単に言うと島津の初代が生まれた時ちょうど雨が降っていて、そのことを慶事と島津家が代々伝え、やがて薩摩で広まり。いい習わし、あるいは挨拶のように使われ今日に至る、そんな感じでしょうか。
兎に角、縁起がいいということです。(ザックリ)
ここからは最近の都城と雨について少し触れたいと思います。
温暖化、異常気象のせいでしょうか。
このところの都城は大雨や台風の被害が多く、作物の影響を受けることが多くなりました。
都城盆地の中に三股という町がありますが、そこで日本でも珍しいゴマを生産する農家の方がいらっしゃるのですが、台風で半分ほどやられたと言って嘆いていたことがありました。
ゴマというのは稲と同じように実るので風に弱いのです。
どうか今年はゴマの収穫に影響がないように雨や台風が畑を荒らさないことを願っています。
話はそれましたが、梅雨のじめじめした時期、開き直って(?)島津雨ということで縁起のいい天気と割り切って、暑い夏が来るまでのクールダウンと思って皆様が良い心持ちで過ごすことをお祈り申し上げます。
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