第142話 島津の歴史 (ネガティブ編)

さて、この題名を付ける前に葛藤がありました。

それは島津の(白じゃない)歴史と名付けようとしましたが昨今のご時世でとある色を書くと人種差別になると困るので急遽変えました。


昔、ターンAガンダムというアニメがありまして、その中で出てきた言葉が?歴史なのですが危険なのでここでは使いません。


いままでの小説をお読みいただいた方の中には、私が島津を崇拝しているのではと思われる方もいるかもしれません。

ですが、私は無条件に島津を崇拝しているわけではありません。


島津の長い歴史の中にはいろんな出来事があり、中には現代の善悪の基準で考えるとダメな出来事や決定があることも知っています。


歴史とはありのままを知りそこから良いものは学び、そうでないものは現代の知恵を使って解決する、そういうものだと思います。

別に島津に限ったことではありません。


かつて大河ドラマで扱われた、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、その他みな歴史の出来事を扱い現代の理解に基づいて物語を紡いできました。

島津も同じように大河ドラマで扱ってほしい、ただそれだけのことです。


さて、前置きが長くなりましたが島津は歴史というキーワードで考えた場合ネガティブな要素がいくつかあります。

一つは廃仏毀釈です。


前の章でアメリカなどの銅像の撤去について考えましたが、島津も似たようなことをしています。


当時の価値観と今は違うわけですが、歴史的事実としてこの点は触れておきたいと思います。

もう一つは島津が悪いわけではないのですが、島津の歴史的資料が少ないということがあります。


これは島津一族の方から聞いたことの受け売りですが、薩英戦争などの動乱の時に鹿児島の島津本拠地である鶴丸城が攻撃を受けて燃えてしまい、多くの資料が燃えて亡くなったそうです。


そのような訳で、戦国島津の資料が少なく小説などにするときにとても難儀するようになりました。


実は大河ドラマになかなかならない理由はこうした要素もあるのではないか、と最近思うようになりました。


ですが、今年2020年大河ドラマの「麒麟がくる」も明智光秀の駆け出しのころの資料は少ないにも関わらず、こうして作品に出来たのですから島津も出来るに違いないと確信しています。


※ 資料が少ないことと作者の見聞きしたことを元に書いていますので、もし間違っていたり、異論がありましたら教えていただけると助かります。


またデリケートな問題を扱っていますのでご感想なども教えていただけると参考になりますのでよろしくお願いします。

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