第138話 サーバントサービス 都城
昔、サーバントサービスというアニメがありました。
公務員のお仕事のお話で、舞台は札幌だったと思います。
ちなみに主人公の声優さんは茅野愛衣さんだと記憶しています。
私が小学生のころ役所に手続きのため、母と共に渋谷区役所に行きました。
その時はあっちに行ったりこっちに行ったりととても面倒で正直不親切な感じだなあと思ったことがあります。
昔はお役所仕事といって事務的で不親切で杓子定規なぶっちゃけ悪いイメージがありました。
そうした苦手意識を持ちながら、使用のため都城市役所に行くことになりました。
行ってみてまず目につくのが待合席の近くに女性の職員さんが立っていて、困っていそうな人を探しながら、見つけた時には親切丁寧に言葉を交わす光景でした。
私もどうしていいか分からないときに声をかけてもらい、たどたどしい言葉で要件を伝えました。
すると、私でもわかるような表現で用紙を渡して説明したり、窓口の場所を教えてくれました。
昔のことが嘘みたいにスムーズに用事をこなすことが出来ました。
いろいろな所用が重なっていたのですが合計8人の職員さんとやり取りしましたが、丁寧で親切で無駄なく仕事をしていました。
時代が変わったのか、それとも都城の市役所職員さんたちの普段の教育がすばらしいのか、とても良い気分で家に帰ることができました。
そういえば都城の市長さんが挨拶を奨励していて、市役所にもその旨が表示されていました。
以前紹介した「島津発祥の地」というのぼりと共に印象に残りました。
皆様の中には役所の人間は税金で賄われているのだからそれは当然だ、と考える方もいるかもしれません。
題名にもある通りサーバントとは奉仕者という意味もあり。そういう側面もあるでしょう。
それでも、同じ人間です。
奉仕者だからと考えて大きな態度で臨めば、相手もいい気分はしないかもしれません。
以前、どこかの政治家が役人に嫌がらせをするため、書類をわざと落としそれを拾わせるという意地悪なことをしたことがマスコミで好意的に報道されましたが、私はそれは断じて違うと思います。
こうしたやり取りで人間の上下関係を明らかにしたり、さらに言えばマウントを取るというのは人間として美しくない、私はそう考えます。
話はそれましたが、今日この話をしたのは同じ時期に世界の別の場所。アメリカのシアトルで起きた無政府状態について皆様に知ってほしいと思ったからです。
ご存じの方も多いでしょうがシアトルではデモ隊により役所が占拠され事実上の無政府状態になりました。
役所が機能しないとどうなるのか、そして役所に代わり占領していたデモ隊は何をしていたのか、平和で秩序だった都城との対比として、次の章で紹介したいと思います。
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