第129話 現実と小説のはざまで

最近、日本のとある地方で選挙がありました。

そこでは、争点として衰弱しているアメリカと勢力を拡大する中国との関係を象徴する問題が挙げられました。


選挙の結果はほぼ半々、かろうじて親中派が勝利したようです。

以前書いたことのおさらいですが、かつて日本が戦争で負けた原因の一つにアメリカを侮ったことを挙げました。


第2次大戦前のアメリカとドイツ、現在の米中はそのように見えると指摘しました。

一方、アメリカを豊臣政権とみるといま世論が分裂している様はかつての石田西軍と加藤、福島などの東軍のようであるとも指摘しました。


そして結論として、アメリカがこれから一つとなり、中国と対峙すれば第二次大戦の再来、分裂したままであれば関ケ原の再来になると予想しました。


日本がどちらに付くのか、先ほど述べた選挙のように主張は分裂することになるでしょう。

情報戦は始まっていて、それぞれの陣営がニュースを撒いて自分たちの主張を正当化しようとしています。


この点も関ケ原の徳川家康と石田三成の手紙作戦のような形をとっています。


日本はかつての島津と同じく前の戦争で負けていて、長い間他の勢力から目を付けられていました。

なので軍事的に動きにくく、その意欲もありません。

ですが米中はいつまでもその状態を許すことはないでしょう。


今もすでに行っていますが、さらに強烈にメッセージを送ってくるかもしれません。


これからの米中の争いに関連したニュースは一喜一憂せずに見ておくといいのではと思います。

プロパガンダ戦に巻き込まれることなく、柳のように受け流し形勢が分かるまではのらりくらりとかわす、これが出来れば理想であると思います。


ただ、もし本格的なあるいは大規模な争いが起きてしまったならその時は腹を括らなければならないでしょう。

また、大規模な争いが起きる前に勝敗がついた場合、戦後の歴史が大きく変わることになります。


中国が勝ちアメリカが負ければ、欧米の体制が一番ではなくなりますし資本主義も大きく変化します。


何より自由主義が敗北することを意味します。

アメリカが勝ち中国が負ければ今の体制が続きますが、それでもアメリカが無傷ではすまないでしょうからしばらく混乱は続くでしょう。


一番穏やかなのはアメリカ大統領選で民主党のバイデンが大統領となり、中国と和睦する形ですが、そうなると中国は日本に圧力をかけてきますので日本はつらい形になるでしょう。


とにかく、今世界中の既存のメディアとSNSで情報戦がはじまっています。

もし、あまり関わりたくないのであればいちいち情報を見ずに小説を書くというのも有意義かもしれません(笑)


ただ、流言に惑わされることなく暴動や略奪に加担しないためにも混乱を助長する、あるいは治安を悪化することを進めるような情報や集団には気をつけたいですね。


叶うならば、将来もこうして小説の世界の中だけで争いや謀略を読む平和な世界であることを望みます。

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