第107話 強いとけんかしない?
薩摩の教えに「負けるな」というのがありますが、祭り之介の周りの一般的薩摩隼人の中にけんかの強い人はいても喧嘩っ早いという人はあまりいません。
独特の雰囲気と言いますか、じっくりと腰を据えている人が多くあまりイライラしている人が少ないのが特徴的です。
祭り之介はいままで見てきた通り涙もろく、正直ですが弱い者いじめや弱っている人を責めることはあまり見ない光景です。
(ただし、肉体の鍛錬などはとても厳しいのでこれはかなりハードに見えるかもしれません)
ちなみに南九州と隣国との関係は控えめにいって悪くはありません。
個人単位で好き嫌いはあるでしょうが、自治体単位でみると悪くはないのです。
ただし、親密では決してありません。
うまく表現するなら、適正な距離を保っているというのが一番近いかもしれません。
仲が悪いよりは悪くないほうがいいですよね、思いますに鹿児島の人間は平謝りというのをあまりしません。
その代わりねちねちと相手をあげつらうことも少ない(ないわけではないです)ので隣国とそれなりの関係を築いているのかと思います。
民間でも、韓国の話題はあまりないので、好きにしろ嫌いにしろあまり表にはでません。
けんかというのは戦争と似ていて最後の手段と言えます。そう考えるとけんかをする前に相手を威圧することで争いを避けることが出来るならそれはよいことではないかと筆者は考えます。
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