第89話 アニメ放映

ついにアニメが始まりました。

夜中の時間帯なので視聴率はそんなにいかないと予想されていましたが、問題はネットでの反応でした。


コウメイとヒキコモリーヌはネットの実況版をつらつらと眺めていました。

作画はどうか、声優はどのような評判か、ストーリーの出来は、初回のつかみはOKか、いろいろな意見が書かれていました。


結論から言うとさすが株式会社えいえいというべきか、作画も声優も評判は上々でした。

ストーリーも序盤ということで自己紹介を無難にこなし、初回のつかみも好評でした。


眺めているだけではありません。

コウメイとヒキコモリーヌはそれぞれの仲間に応援や暖かい感想をあらゆるチャンネルに書くように指示を出しました。


ここにはデンゲル人は来ませんでしたので、悪口やネガティブな意見はほとんどなく、滑り出しは上々でした。

わっしょいざえもんと仲間たちはわっしょいわっしょいとお祭りの様にはしゃいでいました。


なにしろテレビですよテレビ! ひだまり辺境の地がアニメの舞台になるなんて夢のようでした。


視聴率、ネットの評判、なんじゃそれ、と言わんばかりに喜びまくりました。

それはしろのしろ市の職員、商工会のみんな、かねみだけ酒造の社員、そしてひだまり最南端のほとんどすべての人々にとって共有した感情でした。

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